「JUDGE」を観てきました。
ストーリーは、
何者かによって、脱出不可能な閉ざされた空間に連れ去られてきた7人の男女。意識が回復した彼らは、オオカミやライオンといった動物のマスクを装着された上に、毒薬を投与できる手錠を掛けられていることに気付く。やがて、それぞれが傲慢(ごうまん)、嫉妬、憤怒、怠惰、強欲、大食、色欲という七つの大罪を背負っているとして、あるゲームを課せられる。それは制限時間内に互いの素性を見極め、罪が重いと判断した者を投票して死刑判決を下すという異常なものだった。
というお話です。
最近、同じような内容の映画、多いよね。これも、ちょっと前にやった「インシテミル」とほとんど同じだし、内容としたら「ライアーゲーム」とも同じだよね。確か、深夜ドラマでも、同じような話を何度かやっていたような・・・。そろそろ、新しいゲームを考えてみたらどうなのかな?さすがに、毎度同じ内容だと、飽きますよ。折角作るなら、もっと変わったゲームを作りましょう。
今回、「7つの大罪」が使われているけど、7つの大罪は、聖書には書かれていませんからね。キリスト教の考え方ではあるけど、聖書などの正典には記されていません。7つの大罪が良く知られるようになったのは、色々な小説に描かれたからなのですが、一番有名なのが、「カンタベリー物語」の”教区司祭の物語”かな。これが、映画「セブン」で描かれていますよね。ですから、この映画で言っているのは、ちょっと違うんですよ。そこら辺も、気になったなぁ。
あまりに、観た事があるような話なので、感想の書きようがありません。話にツッコミも何も、いつも通りの進み方で、いつも通りの終り方ですっていうのが一番なんですもん。もう、本当に、申し訳ないけど、なんの感情も浮かびませんでした。
たとえば、「ソウ」の時のように、自分の足をノコギリで切るしかないとか、自分のお腹を切ってカギを取り出すしかないとか、それくらいの究極の選択をして、命を長らえるとかならドキドキするけど、ただ、投票するって、今まで、何度でもやってたことじゃないですか。どうしても、この定番を使いたいなら、殺し方に変化を加えて、たとえば、貞子が一人づつ取りついて行って、みーんな貞子になっちゃうとかなら恐そうなんだけど、これじゃぁねぇ~。
もうそろそろ、業界の方のネタも尽きたようなので、ネタを公募したらどうですか。あるゲームの映画を作ろうと思うが、とんでもないゲームのネタを教えてくださいって言えば、若い子たちが、色々面白いネタを出してくれるでしょ。固くなった頭で考えていても、同じものばかりになってしまいますよ。
今なんて、面白いネタになるものが、沢山、街に溢れているじゃないですか。たとえば、会社に行こうと思って改札でスイカを通したら、その番号で拉致されて無理やり恋愛をさせられるとか、LINEをしていたら、いきなりスマホのLINEの中に精神だけ吸収されて、元の世界に戻る為に沢山の秘密を集めて回るとか、なんだってゲームに出来るじゃないですか。駅の改札も、LINEも、何かの入り口なんだから、なんだって利用出来るでしょ。
もっと、オリジナルを考えましょうよ。どんどん新しいものが出来て、面白い事が考えられそうなのに、いつまでも、古いものにしがみついているとしか思えないんです。最新の物を使って入り口を開いて、そこに古い物を混ぜて行くと面白くなると思いますよ。
とにかく、この作品は、何とも、それこそ、ジャッジが出来ません。出演者は、瀬戸くんや佐藤ジロさんが出ていて、結構、良かったのに、勿体無いよね。良い味が、全く出ていないんですもん。お二人が勿体無いです。
私は、申し訳ないけど、お勧め出来ません。まだ観ていないけど、同じように動物のお面を使っている「サプライズ」も公開しますよね。こちらは、どうなのかしら。また、同じような話だったら、もう、金返せって言いたくなっちゃいますよ。ゲームを映画のするのは面白いと思うけど、考えて欲しいですね。
もし、興味があったら、行ってみて下さい。瀬戸くんは、カッコ良かったですよ。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
P.S : 色欲は、アスモデウスを映しているので、山羊が正解です。ウサギというのは聞いたことがありません。何かにウサギって書いてあったのかしら。不思議です。