「恋するリベラーチェ」実在のスターの伝記で、変わった生活を晒しています。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「恋するリベラーチェ」を観てきました。


ストーリーは、

素晴らしいピアノ演奏と派手なパフォーマンスで人気を誇るエンターテイナー、リベラーチェ(マイケル・ダグラス)は、1977年の夏、スコット(マット・デイモン)と出会い、互いに恋に落ちる。リベラーチェは整形とダイエット食品でスコットを理想的な姿に変貌させ、幸福で満ち足りた日々を送っていた。しかし、そんな二人の関係に亀裂が生じ始め……。

というお話です。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-リベラーチェ

この映画、実在の人物の伝記なんですが、私には、ちょっとダメだったなぁ。もちろん、音楽は良かったし、昔は、こういう派手な人が流行っていたんだろうけど、私には、とっても違和感があって、どうしても、最後の最後まで、受け容れるのが辛かったです。面白くない訳では無いんですけど、あの雰囲気がねぇ。オネェの最先端だった方だとは思うけど、素晴らしいエンターテイナーだったとは思うけど、ちょっと受け入れがたかったです。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-リベラーチェ

リベラーチェは、オネェ系で、ゲイだったんですけど、それを公表していなくて、悪魔でノーマルな人間ですっていうアピールをしていたんです。でも、本当は、カワイイ若い男の子を手に入れて、自分の周りに置いていたんですよね。ある日、スコットと出会ったリベラーチェは、超気に入ってしまい、自分の家に連れてきて、一緒に住むようになります。もちろん、そこに愛があって、2人はラブラブなんですけどね。

ここでおかしいなぁって思ったのは、リベラーチェは、スコットを自分の理想の姿に変えて行く(整形したりして。)のですが、出会った時の姿が好きだったんじゃないの?どうして、相手に自分の考えを押し付けるのかしら。好きなら、そのままの本人を愛してあげるのが基本じゃないの?酷いよ。スコットは、あんまりやりたくなかったように見えたのよね。可哀想でした。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-リベラーチェ

リベラーチェは、とても嫉妬深くて、スコットが外に出て他の人と会う事も嫌がり、スコットは、どんどん孤独になって行きます。なんでそんなに嫉妬するのかなぁ。信頼関係が築けてないのかしらと思ってしまいました。信頼していれば、誰と会っても、相手の事が頭から離れないし、浮気なんて考えないんじゃないの?そうなるには、相手を尊重して、大切にしてあげることが重要なんだけど、リベラーチェは、仕事にも全力を傾けていたから、不安だったのかも知れませんね。そんな風に崩れて行く2人の関係が、とても良く描かれていて、それが男と男でも、男と女でも、全然変わりがないんだなって思いました。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-リベラーチェ

2人の愛の軌跡を中心に描いていて、リベラーチェと言う人が、どれほど有名なエンターテイナーだったのかということが、ちょっと解りずらかったような気がしました。アカデミー賞で歌うとかなんとか、色々あったから有名だったんだろうと思うけど、どーも、時代の雰囲気が解らなくて、どれ程の人なのか、最後まで、私は理解が出来ませんでした。豪邸に住んでいたから、お金持ちだったんだろうけど、それだったら、別れる時に気前よく色々あげれば良いのに、とってもセコいのよね。ケチ~って言いたくなっちゃった。

ま、確かに、スコットも、ストレスが溜まって、薬に手を出してしまったのも悪いんだけど、でも、あの状態では、不安が溜まって行くよなって思いました。リベラーチェって、やっぱり我が儘だったと思います。相手の事を、少しでも思ってあげれば、スコットも薬に溺れて行くことも無かったのになぁ。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-リベラーチェ

良くありがちな、2人の末路ですが、実際の話ですから、ありがちとか言う事では無いですね。こんなスターが居たんだってことを、この映画で知りました。時々、古い時代を描いた映画で、変なスターがTVに写っていたりしたけど、本当に、こういう人が居たんだっていう事を知り、驚きました。凄いですね。宝塚の男版みたいな感じで歌って踊っていて、笑っちゃいけないと思いながらも、不思議に見えて、笑ってしまいました。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-リベラーチェ

この映画、私は、あまり楽しめませんでしたが、レトロなエンターテイナーというものに理解がある方には、結構、楽しめる作品だと思います。愛の描き方も繊細で、上手かったと思いました。ただ、私は、あのビジュアルが、どうしても受け入れられなかったのですが、あのビジュアルを受け入れられる人には、良い映画なんだろうなぁと思います。
ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ




恋するリベラーチェ@ぴあ映画生活