TIFFコンペ「ドリンキング・バディーズ」を観ました。TIFF5作目です。
ストーリーは、
同じ地ビール醸造所で働いているケイトとルークは友達以上恋人未満。ケイトはクリスと、ルークはジルと付き合っている。ジルはルークとの結婚を望んでいて、ルークもそれを拒んではいない。だけど、ケイトの事も気になっている。ケイトは、クリスと付き合っていながら、自由奔放に仲間と飲み歩き、クリスは不満が溜まる一方。ケイトは、男のような性格で、サバサバしているのだが、心の中では、ルークが気になっている。2人は、このまま友達として付き合って行けるのか、それとも・・・。
というお話です。
これ、ぜひ日本公開して欲しいと思った作品なんですけど、男女の友情は成り立つのかっていう永遠のテーマを映画にしているんですね。私は、男と女の間に友情は成り立たないって思うんだけど、この映画の中では、結構、上手く行っているんです。というか、上手く行くように、2人とも努力していると思うの。それが、とっても上手く描かれていて、これ、面白いなぁって感動したんです。
男性の気持ちは、あまり良く解らないけど、女性の立場だと、友達として付き合っていても、あるふとしたことがきっかけで、好きになってしまう事ってありませんか?まぁ、友達として、対当に感じていた男性に対してだけだけどね。たまに、勘違いして、便利男を友達と勘違いしている女性が居るけど、便利男は、友達じゃないですからね。アナタのしもべですから。(笑)
でも、友達として付き合っていきたいから、その好きという気持ちを抑えて、それまでと同じように振る舞わなくちゃいけなくて、結構、ツラい気持ちになったりして。だって、一度でも恋人になったら、別れて、また友達になるって難しいでしょ。良く、別れた相手と仲良くしているって人いるけど、それ、どこかに好きな気持ちが残っているから付き合えるんだよね。とっても危険な状態だと思う。まず、普通は、恋愛して別れたら、前と同じ友達に戻るのはムリだよね。上手く結婚まで行けば良いけどさ。
この映画では、その微妙な関係を、とっても上手く表現していて、男の気持ちも女の気持ちも、ワカル~って感じなんです。そして、そんなケイトとルークの恋人であるクリスとジルの、2人が友達だと解っていても、やっぱり、何となく仲良くしているのを見るとジェラシーを感じたりして、難しいのよね。
プロデューサーの方がいらして、映画について、色々お話をしてくださったのですが、この出演者たち、結構、マジで飲んでいるそうです。で、アドリブも多いみたい。この監督は、ずーっと短編を何十本も撮っていて、即興で撮る事がほとんどだったそうなのですが、今回は、即興ではなく、バッチリ撮影したそうです。でも、やっぱり、アドリブや、ロングで撮る事も多かったそうで、面白い映像に仕上がっていると思います。この監督みたいに、日本でも映画を目指す人は、自分で勝手に短編をバンバン撮影して、YouTubeで観て貰ったりして、映画の世界に近づいていくって言うのも、ステキじゃないかな。
私は、この映画、とってもお勧めしたい映画です。日本公開は、まだ決まっていないようですが、出来たら公開して欲しい作品ですね。面白いですもん。もし、公開されたら、ぜひ観てみてくださいね。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
東京国際映画祭 コンペティション 「ドリンキング・バディーズ」
http://tiff.yahoo.co.jp/2013/jp/lineup/works.php?id=C0013