【TIFFコンペ】「ザ・ダブル/分身」不思議な異空間に飛び込んでしまったような映画でした。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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TIFFコンペ「ザ・ダブル/分身」を観ました。TIFF4作目です。


ストーリーは、

サイモンは引っ込み思案な男。無関心な世界から孤立した状態でどうにかバランスをとって生きながらえている。職場でも無視され、母親からは軽蔑され、理想とする女性からも相手にされていなかった。そんなある日、職場にジェームズという男がやってくる。容姿はサイモンにそっくりなのだが、性格は彼とは正反対で自信に満ち、カリスマ性があり、女にもてた。サイモンは次第に、ジェームズが自分の人生を乗っ取り始めた事に恐怖を抱き始める。
というお話です。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-ダブル

この映画、私、雰囲気はとっても好きな部類なのですが、内容の意味が、良く解りませんでした。誰かに観て貰って、説明して欲しいなぁ。自分とそっくりな人間が目の前に現れて、自分の生活を乗っ取って行くという話なのですが、既に、サイモンが居る世界が、現実の世界なのか、虚像の世界なのか、良く解らないんです。彼自身の立ち位置が定まっていなくて、ふわふわしているので、そのドッペルゲンガーが、本物なのか、想像なのかも、良く解らないんです。

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サイモンは、とっても気が弱くて、何を言われても言い返せず、しっかりしろよって尻を叩きたくなるような男性なんです。でも、人間的には、とてもマトモな人で、ハッキリ言って、能力的には他の人よりも上なんじゃないかと思うほどなんですけど、何故か、虐められてしまうんです。ほらほら、あの”いぢめてくん”みたいな感じかな。誰もが、見ると虐めたくなっちゃうのよ。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-ダブル

そんな彼の前に、同じ容姿で、自信満々なジェームズが現れたから、さすがのサイモンも、黙っては居られなくなります。自分の理想の人も取られそうになるし、仕事も取られそうになり、慌てたサイモンは、理想の女性であるハンナにアタックをしようと決意します。

サイモンは、実は、向かいのアパートに住むハンナを、いつものぞき見しているんですよ。そう、ストーカー状態ですね。でも、それ以上の事はやらないし、近づいたりもしないので、安心ではあるのですが、それが、ジェームズの出現により、バランスが壊れてしまい、段々と、おかしな事になって行きます。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-ダブル

この映画、どう伝えたら良いのか解らないんですよね。雰囲気よ、雰囲気って言ってしまえば、それで終わるんだけど、でも、それだけじゃダメでしょ。私が感じたのは、「時計仕掛けのオレンジ」のような雰囲気と言えば良いかな。不思議な世界なんだけど、そこに、残酷な現実が練りこまれているように見えるんです。

面白いのが、使われている音楽が、日本の古い歌なんです。「上を向いて歩こう」とか「ブルーシャトー」とか、私の親の時代の音楽が、この映画の中に使われていて、不思議な雰囲気にピッタリでした。とってもレトロな雰囲気の中に、近代的な感覚が使われていたりして、不思議なSFと言って良いと思います。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-ダブル

なんか、マトモな感想で無くてゴメンナサイ。私、良く理解出来ていないんだと思います。でも、不思議な映画なので、理解する必要が無いのかも・・・。そんな感じかな。出演者が素晴らしいので(ジェシー・アイゼンバーク、ミア・ワシコウスカ、マイケル・ケインなど)、日本公開するかもしれないので、その時は、ぜひ、観てみて、私に、解説して欲しいです。(笑)
ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ



東京国際映画祭 コンペティション 「ザ・ダブル/分身」

http://tiff.yahoo.co.jp/2013/jp/lineup/works.php?id=C0008