「トランス」を観てきました。
ストーリーは、
アート競売人のサイモン(ジェームズ・マカヴォイ)はギャング一味と協力し、オークション会場から40億円の名画を盗み出すことに成功する。しかし計画外の動きを見せた彼はギャングのリーダー(ヴァンサン・カッセル)に暴行され、それが原因で絵画の隠し場所の記憶をなくしてしまう。リーダーは絵画のありかを聞き出すため、催眠療法士(ロザリオ・ドーソン)を雇うものの……。
というお話です。
この映画、本当に良く出来ていました。さすが、ダニー・ボイル!面白かったです。映画の組み立て方としては、日本の内田けんじ監督の”アフタースクール”っぽいかな。事件が起きてから、起きる前を辿って行くという手法なんですよ。何故かというと、記憶を無くしているから。だけど、これ、確かに記憶を無くしているんだけど、無くしているだけでは無く、操作もされているんです。面白いでしょ。
さーて、誰が、何の目的で、サイモンの記憶を消したり、操作したりしているのか。そして、絵画の行方はどうなっているのか。誰が一番得をするのか。最初の方を観ただけでは、全く解りません。謎は少しづつ解けるように、ヒントがいくつも出てくるのですが、最後まで、それがヒントだとは解りません。後から、あ、それがヒントだったのねと解ってくる部分がいくつもあると思います。
メンタル的なトリックがいくつもあるので、簡単には解けないサスペンスです。どんな感想を書いても、ヒントを書くことになってしまうので、ほとんど、詳しい感想が書けないんです。既に、ここまで書いたことだけでも、結構なヒントになっちゃうんじゃないかと心配になるほどです。(笑)
私、ジェームズ・マカヴォイも大好きなんだけど、ヴァンサン・カッセルも好きなんですよねぇ~。こんな大好きな2人が出演していて、おまけに、2人とも脱いでくれていて、もう、文句の言いようがありません。ごちそうさまです。そうそう、ロザリオも脱いでくれて、美しい身体を見せてくれますよ。

脱ぐと言えば、面白い場面があるんだけど、サイモンの女性の好みが、ヘアーの無い女性ってことなの。昔から、多くの絵画の女性は、ヘアーが描かれてなかったんだけど、ゴヤの”裸のマハ”から、ヘアーが描かれるようになってしまい、美しさが完璧で無くなったと、サイモンが言うんです。今時、ヨーロッパやアメリカでは、ヘアーを処理するのが一般的らしいですけど、アジア圏では、そういう常識はありません。だから、なんか不思議な気持ちがしました。”セックス・アンド・ザ・シティー”で、4人でヘアーの処理に行く場面がありましたね。その内、日本でもそうなるのかな。
ああー、本当は、もっと書きたいんだけど、ネタバレになっちゃうから書けないよぉ。これ、宣伝の人も悩んだろうなぁ。だって、ちょっと詳しくあらすじを書こうもんなら、直ぐにネタバレになっちゃうもん。それくらい、謎が散りばめられているんです。楽しいよぉ。
これ、私は、超お勧めです。誰が観ても、その謎の、いや、トリックに魅了されると思います。但し、映画で考えるのがイヤな方は、辞めておいた方が良いと思います。頭を使いますからね。ダニー・ボイル監督、面白い映画をありがとう!私は、超お気に入りの1本です。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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