「陽だまりの彼女」の試写会に行ってきました。特別な試写会で、監督やプロデューサーさんがいらしてくださって、色々な話を伺うことが出来るイベントでした。
ストーリーは、
取引相手を訪ねた新人営業マンの浩介(松本潤)は、そこで同じ中学校に通っていた幼なじみの真緒(上野樹里)と10年ぶりの再会を果たす。学年有数のバカとして名をはせ、何かといじめられていた彼女が、当時の姿から想像がつかないほど魅力的な女性になったことに驚く浩介。再会に運命めいたもの感じた二人は惹(ひ)かれ合うようになり、結婚を決意するまでに。だが、真緒は誰にも知られてはならない、とんでもない秘密を持っていて……。
というお話です。
この作品は、ファンタジーと言って良いのかしら。すごくステキなラブストーリーなんだけど、どちらかと言うと、男性が観ると、これ、理想の恋愛なんじゃないかと思うんです。もちろん、女性の目から見ても、ステキだし、こんな優しい彼が居たら、ずーっと一緒に居たいと思うだろうなぁと思うのですが、男性が観ると、こんな出会いが出来て、その彼女が、こんなにまぶしくて、美しくて、かわいくて、優しくて、柔らかくて、暖かくて、もう、理想を絵に書いたような女の子なんですね。真緒を見ていると、きっと、誰もが初恋の淡い気持ちを思い出すと思います。そんな彼女には、不思議な秘密があるのですが、それは、観てのお楽しみ。

私、この映画、好きです。もし、私が、真緒になれたら、やっぱり、彼女と同じように、好きな人の為に、なんでもやったと思う。本当に、純愛なんです。好きだから、たとえどんな問題があろうとも、そばに行きたいと思うのは当たり前。女だったら、一度はこんな気持ちになる時があるんじゃないかな。そう、まるで、人魚姫のように、自分の声を失ってでも、王子様のそばに行きたいんです。本当に、おとぎ話のようですけどね。でも、好きって、そういうことじゃないのかな。
そして、そんな女性が目の前に現れたら、男性はどう思います?その女の子は、とってもピュアで、一途に自分を思ってくれていると言うのが判ったら、もう、二人きりの世界に浸ってしまいますよね。それって、男性の理想だと思うんです。たとえ、自分が年を取ってしまっても、もし、目の前に、自分だけを思ってくれる一途な女性が現れたら、もう、自分も学生の時代に戻ってしまうでしょ。
そんな2人の姿を観ていると、とっても暖かくなるんです。たとえ、何か問題があっても、それを許容出来るほどの愛がそこにはある。でも、時間は残酷で、2人のタイムリミットは刻々と迫ってくる。途中までは、問題があろうとも、これだけ2人が深く愛し合っているのだから大丈夫と思って観ていられるんですけど、段々と様相が変わってきます。
原作がベストセラーなので、ラストを知っている方も多いかと思いますが、私は、原作を全く読まずに行きました。読みたかったんだけど、時間が無くて・・・。でも、読まないで行って良かったかも。どんな問題があるのかを知らない方が、最初の場面からの布石が不思議に思えて、楽しかったです。舞台が江ノ島というのは、ベストでしたね。これ、ピッタリですよ。江ノ島と言えば○○だし、やっぱり車とかで移動するより、歩きや自転車って、ステキですよね。二人が触れ合いながら移動するって、やっぱり、徒歩や自転車ですよ。うう~ん、江ノ島、行きたくなってきた。
2人は、大人になって再会した後、急速に接近し、一緒に暮らすようになります。その2人の生活が、あまりにも理想の新婚で、恥ずかしくなるほどなの。甘~いってマジで言ってしまうほど、仲が良くて、べたべた、イチャイチャ、もう、観ていて恥ずかしくなるほどなんだけど、でも、なんだか、この2人だと許せちゃうのよねぇ。こんなに美しくてかわいいカップルに、文句は言えません。指をくわえて、ボーっと観てしまう感じです。イイよなぁ~って感じ・・・。
こんなに愛し合っている2人の世界が壊れる日が近づいてきます。なぜ、2人の世界が壊れてしまうのか。それは、浩介の過去に関係があります。ラストに関して書けないから、あの感動を伝えられないんだけど、でも、浩介の涙を観た時、私も、号泣でした。その切なさは、映画を観た方にしか解らないと思います。本当に好きで好きで、でも・・・。うう~・・・。泣けました・・・。
これ、ラストで、女性も泣けるけど、男性も号泣じゃないかな。恋をしたことのある男性は、みんな、切なくて切なくて、彼の涙の意味が解ると思います。女性より、男性の目線からのラブストーリーだから、この気持ちは、男性がとっても理解出来ると思うんです。ぜひ号泣して、ストレス発散してくださいね。
私は、この映画、超お勧めしたい映画だと思います。「僕等がいた」の監督の新作なのですが、本当に映像が美しくて、恋をした男女の気持ちを良く描き出していると思いました。実は、観る前は、ベタなラブストーリーで、私の年齢じゃ、恥ずかしくなっちゃうかなって思って行ったのですが、すごくのめり込んでしまって、感動してしまいました。観ていると、学生の頃の自分になっているんですよね。若い頃に自分も経験してきた事を思い出したりして、主人公たちに同化出来るんです。年を取って、世界が広がった今も幸せだと思うけど、若い頃に感じていた幸せを、もう一度、思い出すことが出来ました。若い頃は、自分の周りだけが自分の世界だけど、狭い世界でも、とても眩しい世界なんですよね。あの眩しさを思い出しました。
ぜひ、観に行ってください。ぜひ男性に観て欲しい映画です。もし号泣を見られたくなければ、こっそり一人で観に行ってくださいね。この映画は、ラブストーリーだけど、男性が一人で観に行っても、全然大丈夫な映画だと思います。もちろん女性も、真緒のように、一生懸命好きな人の為に生きるということを観てきてください。感動しますよ。
あ、最後に、監督とプロデューサーがお話してくださったのですが、松本くんと上野さんは、どちらも人見知りで、最初はぎこちなかったんだけど、それが、2人の最初のデートの場面にピッタリ合っていて良かったそうです。松本くんは、とても細かい事にも気が付く人で、やっぱりトップを走っているようなグループの人だと、気遣いが素晴らしいんだなって思ったそうです。見た目だけじゃなくて、中身もステキな人なんですね。2人は、この役にピッタリでしたよ。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
P.S : 江ノ島のロケ地マップが配られているので、ぜひ、貰って見てください。2人のステキな場面が、どこで撮影されたのか解ります。江ノ島に登ったら、海苔羊羹が珍しくてお勧めです。ここでしか食べられません。
・僕等がいた 後編 の感想です。 http://ameblo.jp/yukigame/entry-11222472699.html
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