「地獄でなぜ悪い」を観てきました。
ストーリーは、
とある事情から、激しく対立する武藤(國村隼)と池上(堤真一)。そんな中、武藤は娘であるミツコ(二階堂ふみ)の映画デビューを実現させるべく、自らプロデューサーとなってミツコ主演作の製作に乗り出すことに。あるきっかけで映画監督に間違えられた公次(星野源)のもとで撮影が始まるが、困り果てた彼は映画マニアの平田(長谷川博己)に演出の代理を頼み込む。そこへライバルである武藤の娘だと知りつつもミツコのことが気になっている池上が絡んできたことで、思いも寄らぬ事件が起きてしまう。
というお話です。
全力歯ぎしりレッツ・ゴー、ギリギリ歯ぎしりレッツ・フライ~、って、もう頭に付いちゃったよぉ~。と~っても可愛い子役の女の子が、超かわいいダンスをしながら歌うんですけど、これが、ずーっと映画の根底にあるのよねぇ。歯ぎしりするほど面白くて、歯ぎしりするほど残酷で、歯ぎしりするほどキュートで、歯ぎしりするほどカッコいいのよ。
園監督、これ、絶対に楽しんで作ったでしょ~!嬉しくて楽しくてっていう気持ちが、観ているこちらに伝わってきましたもん。あの狂喜乱舞な長谷川さん演じるアマチュア映画監督って、園監督の姿を映したんじゃないかなって思って、笑ってしまいましたよ。
二階堂ふみちゃん演じるミツコは、ヤクザの組長の娘であり、CMなどに出る子役アイドルでした。ある日、学校から家に帰ると、家の床が血の海で、その中に白いスーツのヤクザが一人。ミツコは、救急車を呼び、そのヤクザ池上に微笑みます。そこからが、この映画の壮大な話です。書きたいこと沢山あるけど、このネタバレしちゃうと、爆笑タイミングが判ってしまって、面白くなくなるので、あまり書けないんですよ。もう、本当に、めちゃくちゃなんです。

まず、ヤクザの池上たちを血の海に沈めたのはミツコの母で、ヤクザの組長・武藤の妻のしずえであり、一応、正当防衛なんだけど、ちょっとやり過ぎじゃんって言うほどにやってしまい、有罪判決を受けて服役しています。その母が出所してくるという事で、しずえの夢であったミツコ主演映画を観せるために、超短期で、映画を1本撮影することになってしまいます。
何故かミツコの恋人役に抜擢されてしまった、星野くん演じる男。命の危険を感じ、映画を作れる人間を探すと、神のお導きで、長谷川演じる監督志望の平田に連絡が取れて、映画撮影に入る事になります。なんたって、カメラマンから、照明、音声、などなど、すべてがヤクザなので、すごい状態です。でもね、ヤクザさん達って、上下関係もしっかりしているし、キッチリしているので、結構、そこらのアルバイトがやっているより、まともな映画が撮れるんじゃないかと思いましたけどね。
ヤクザ達がやる事ですから、殴り込みとか、そんな話になっちゃうんですよ。でも、そんな映画、普通の人達に撮れる訳ないから、監督志望の平田は、もう、狂喜乱舞!大喜びなんです。その布石は、学生の頃に、既にあるんですけどね。その部分も、超面白いので、お楽しみにね。
本当に、コメディーって、感想が書きにくくて困るぅ~!!観た時のインパクトが良いんだから、ネタバレ、出来ないもんね~!面白いとしか書けないよ。
この映画、私は、超お勧めしたいです。「謝罪の王様」とは違うタイプのコメディーですが、映画を良く観ている人とか、既に園監督の作品を観た事ある人とか、ちょっと残酷でも笑いが出てしまう人には、最高の映画だと思います。私は、ここ最近では、一番笑えた映画でした。本当に、こんなに笑っていいもんかって言うほど、楽しめました。残酷な部分もあるんだけど、それも含めて、私は、大笑いだったんです。私のような感覚をお持ちの方には、超お勧め出来るけど、殺人とか血を観て、気分が悪くなる方は辞めた方が良いと思います。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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