「クロニクル」若い子に力を持たせると大体がこうなるよね。典型的な虐められっ子でイライラ! | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

「クロニクル」を観てきました。これ、いつ観に行っても1000円だって触れ込みだったので、オオッと思って、公開して直ぐに行ってきました。劇場も満杯でしたよ。こういう公開の仕方って、上手いですよね。2週間の期間限定で1000円で観れるって言えば、その2週間は、劇場がいっぱいになるでしょ。定額で観せて、ガラガラで長く上映しているより、短期決戦だと、効率が良いと思いました。


ストーリーは、

超能力を手にした、高校生のアンドリュー(デイン・デハーン)、マット(アレックス・ラッセル)、スティーヴ(マイケル・B・ジョーダン)は、自分たちの姿をビデオで記録することに。超能力を使い、他人がかんでいるガムを口から取り出したり、女子のスカートをめくったり、空中でアメフトをしたりと、退屈だった毎日を刺激的なものに変える三人。そんなある日、クラクションを鳴らして後方からあおってきた車を、アンドリューが超能力でスリップさせる。それを機に、彼は超能力を乱用するようになり……。

というお話です。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-クロニクル

良くある話なんですが、虐められっ子で、家庭環境も不幸なアンドリューは、少しでも自分の生活を変えようと、自分の日常をビデオに記録することします。そんなアンドリューの姿を観て、マットはパーティーに誘ったり、暗く閉じこもり気味のアンドリューを外に出そうとします。ある日、パーティーでビデオを回していたアンドリューにスティーブが、ビデオを持っているなら撮影して欲しいものがあると誘いに来ます。仕方なく付いていくと、マットとスティーブが、大きな穴を見つけて、中に入る事に。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-クロニクル

その穴が一体何なのかは解りませんが、何故か、その奥にあったものに触れた3人に、超能力が身に付いてしまいます。いやぁ、特別な力を手に入れてしまったクソガキは、マジで手が付けられません。もう、イタズラにイタズラを重ねて、かわいいもんなんだけど、お前ら、一体何歳だと思ってんだっていうほど幼いイタズラを繰り返すのですが、これが、事件になるような事をし始めてしまうと問題です。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-クロニクル

今まで、学校でも虐められ、家庭でも不幸だったアンドリューは、今まで溜まっていた不満を吐き出し始めます。マットとスティーブと3人で、人を傷つけるような事はしないように約束していたのですが、とうとう、それを破ってしまいます。驚く、マットとスティーブ。止めようとするのですが、あまりにアンドリューの力は強くなってしまい、トンデモナイ事になって行きます。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-クロニクル

確かに、虐められていたような子供が力を手に入れたら、もう、手が付けられなくなるでしょうね。だって、それだけ不満が溜まっている訳ですから、それまで虐めていた子たちは、倍返しされるのが必須でしょう。このパターンは、スパイダーマンも、スーパーマンも、同じだと思うんです。普段は冴えない格好をしていて、大人しく潜んでいるんだけど、事件が起きると力を発揮するでしょ。良い方に向かえば、彼らみたいなヒーローになるんだろうけど、まぁ、それは、稀な事ですよ。普通なら、アンドリューみたいになっちゃうよね。私だって、いきなり力を持たされたら、ムカつく奴に倍返ししようと思うもん。

でも、この映画の良いところは、このアンドリューが、完璧な悪役になる訳では無く、考え方がやっぱり幼くて、力を持っていながら、失敗をするところ。やっぱり子供なんですよ。だからこそ怖いって言うところもあるんですけどね。まるで「童夢」のようでした。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-クロニクル

それにしても、空も飛べるし、サイコキネシスも使えるし、テレパシーと言うほどではないけど、3人の意識が繋がっていたみたいです。誰かが危機に陥ると、声が聞こえたりするの。結構、オールマイティでしょ。普通、どれかの力が秀でていて、「X-MEN」みたいに、集まって戦うのが良いとされているけど、一人で出来れば、そんな便利な事無いよね。

この映画が良く出来ていると思うのは、普通の少年が力を持ってしまうとどうなるのかということを、まっすぐに捉えて、描いているところ。普通なら、説教する大人が出てきて、ヒーローに生まれ変わらせたりしちゃうんだけど、そうじゃないところが、とても良いと思いました。とっても受け入れやすいと思います。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-クロニクル

この映画、難しい事を言わず、普通から超能力者への変化を、少年たちがどう受け止めるかというところをまっすぐに伝えているところが面白いと思いました。私は、お勧めしたいと思います。これ、もし全国ロードショーとかで、1800円取っていたら、あまり観る人も居なかったと思うけど、短期集中で1000円で上映というと、ヒットしそうな気がします。1000円にしては、面白すぎるもん。ちょっと時間を作って観に行こうと思って貰えると、とても良いと思います。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ




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