「ブロークン・シティ」心が悪に汚染されても、戻ろうと望めば必ずチャンスは巡ってくる。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「ブロークン・シティ」の試写会に行ってきました。この試写会は、Twitterと連動しているcocoさんという、映画感想を集めたサイトの独占試写会でした。


ストーリーは、

8日後に市長選を控えたニューヨーク。7年前に警察官を辞め、私立探偵として生計を立てるビリー(マーク・ウォールバーグ)は、警官辞職の原因となった殺人事件に関する秘密を互いに知る現市長ホステラー(ラッセル・クロウ)から妻(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)の浮気を調べるように依頼される。調べを進めるうちに、浮気相手が市長再選を狙うホステラーの対立候補の右腕であるアンドリュース(カイル・チャンドラー)だったことが判明。やがて、アンドリュースが誰かに殺害され……。
というお話です。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-ブロークン

この作品、最後にたどり着くところが、結構、深くて、良く出来ているなと思いました。プロットがきっちりまとまっているので、ほとんどツッコミどころが無いんです。疑問が残らないの。だから、エンディングの後、結構、あー、良い映画だったなぁって感動するんです。ま、簡単に行ってしまうと、悪を許すなって事なんだけど、やっぱり、映画なんだから、悪を倒してくれた方が、スッキリするよね。またぁ、と言われようが何だろうが、悪がはびこる社会なんて、現実がそうなんだから、映画では辞めて欲しいよ。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-ブロークン

元警官のビリーは、ある事件で警察を辞職し、私立探偵を始めます。浮気調査を受けたりと、あまりパッとしない仕事で、事務所は火の車状態。何とか立て直す手立ては無いものかと悩んでいるところに、市長から電話があり、妻の浮気調査を依頼されます。それも、破格の費用をくれるというので、ホクホクやっちゃうんです。でも、これが罠なのよねぇ。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-ブロークン

この市長夫婦、どちらも食わせ者なんだけど、騙されずに、誰が一番悪者なのかという事を、良く見極めてくださいね。最初、誰が誰とつながっていて、何でそこが繋がるんだよって不思議に思うんだけど、これが、良く出来ていて、あ、だから繋がっているのねっていう事が、段々と解ってきます。人物の関係を良く観ていてください。面白いですよ。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-ブロークン

そして、主人公のビリーなんですが、既に終わってしまった事件をずーっと引きずっています。終わったんだから、もういいじゃんって事にならずに、何かが引っかかっている。観ているこちらは、どうしてそんなにこだわるの?と思うんだけど、それについても、最後の最後で判ってきます。いやぁ、良く出来ているなって、ここでまた関心するんです。ビリーの事件に関しても、本当は誰が悪いのか、良く見極めてくださいね。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-ブロークン

警察署長も、なんだか、胡散臭くて、本当は誰の味方なのか解らず、何がしたいのか、本当のところが解らないんです。観ていると、誰もが敵に見えてきてしまって、もしかしてビリーの彼女も、誰かとつながっているのではないかと思ってしまう程、色々、問題が起きてしまって、周りが塞がって行きます。

この映画は、サスペンス的には、面白いと思いました。だって、どう考えても、こいつが悪いんでしょって思っても、段々と解らなくなってきちゃうんですもん。疑いが疑いを呼んで、信じられなくなるの。うう~ん、楽しかった。あ、でも、私がこんなに楽しめたのは、ラッセルさんが好きというのもあるかも知れません。あまりファンではない方が見ると、ちょっとプニプニしたラッセルで笑えないかも知れないので、何ともなぁ。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-ブロークン

でも、私としては、お勧めしても良いかな。派手な映画ではありませんが、ちょっと古典的なサスペンス映画と思って観ると、関係性が上手く作られているし、組み方が解りやすいので、最後は、スッキリ、気持ち良く劇場を出てこれると思いますよ。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ




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