「キャプテン・ハーロック」世界は変えなくて良いから、地球を治してよっ! | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

「キャプテン・ハーロック」を観てきました。初日だったので、結構、混んでいましたが、海賊認定カードを貰いました。(笑)


ストーリーは、

銀河の果てまで移動が可能となった時代。開拓の限りを尽くし新天地を失った人類は、「戻るべき場所」となった地球の居住権をめぐって争いを始める。紛争を終息させる最終兵器として4隻のデス・シャドウ級宇宙戦艦が建造され、その4番艦の艦長としてハーロックが任命される。歴戦の勇士として名をはせた彼だったが、終戦を迎えると同時に戦艦と共に消息を絶ってしまう。やがて、彼は巨大なドクロを艦首に刻んだ宇宙海賊船を操るキャプテンハーロックとなって姿を現し、地球連邦政府に戦いを挑んでいく。

というお話です。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-ハーロック

私が知っているハーロックとは、ちょっと違いました。松本零士先生のマンガでは、色々なハーロックが描かれているのですが、一貫して同じだったのは、男として自分の信じるものの為に戦うという事。そして、必ずトチローが彼の考えを聞き、間違えを正していた事。だから、ハーロックは人間であり、良く間違えるんだけど、偉大な友達トチローが諌めていたんですよね。今回も、アルカディア号の中枢にトチローが入っていたんだろうけど、それは描かれてはいなくて、原作を知っている人だけは気が付いたんじゃないかな。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-ハーロック

ちょっと、今まで読んだハーロックの話とは違ったけど、私は、結構、気に入りました。きっと、このハーロックじゃなくて、次のハーロックが、私の知っているハーロックになるんだろうなって思えば、このハーロックだって、あり得るんですよね。間違えを正す為、必至で戦うハーロックは、やっぱり、私の知っているハーロックだと思いたい。


自由の旗の元に集まったハーロックとその仲間は、昔の地球を取り戻すために、連邦政府との戦いを繰り広げています。そのアルカディア号に、ある密命を帯びたヤマという青年が乗り込みます。彼は、密命を受けていながらも、それが正しい事なのか、とても悩んでいて、戦いの中で、自分の真実を見つけて行きます。私、このヤマという役、台場くんの代わりなのかと思っていたら、全然違いましたね。全くの新しいキャラクターでした。面白い設定で、彼の成長も描かれていて、良かったと思います。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-ハーロック

ヤッタランとケイは、原作とほとんど変わりなく、アルカディア号の良き仲間として働いていました。何故か、松本先生の漫画って、脇役の男はブサイクばかりで、女は、細身の長身美女ばかり。好みなんだろうけど、いつも笑ってしまいます。


ハーロックのビジュアルは、文句の付けようがなく、カッコいいハーロックでした。男の中の男であり、自分の意思を曲げず、信じるものの為にだけ戦う。彼を止めることが出来るのは、古い友トチローだけ。いつも古い友に語り掛け、自分の進む道を考えて、良い道を探って行くというスタイルは、一貫して同じです。そのベース部分は変わりがないので、安心して観ていられました。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-ハーロック

ただ、一つだけ、今度のハーロックは、大きな罪を一つ犯しています。それを償うべく、長い時間を生きて、戦いを続けているんです。この罪を知った時、私は、超驚きました。今までのハーロックには無かったものだったし、その償いのやり方も、どう考えても間違ってんだろう~っていう感じだったので、一瞬、”なに~!!”って怒りが込み上げましたが、この映画のような結末にたどり着くなら、まぁ、このハーロックは、そういう時代を生きたのだと思えて、許せました。

ミーメなんですが、私は、ドレス姿のイメージが固定されているので、ちょっと違和感がありました。あのピタッとしたスーツは、ミーメっぽく無いんですよ。ロングドレスで、いつも片手にアルコールを持っていて、時々、ハープを弾いている。それがミーメなんです。無口で、時々、ボソボソっと、鋭い事を言うんですよ。だから、今回のミーメは、ちょっと活躍し過ぎで、イメージと違ったなぁ。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-ハーロック

本当は、話に付いて、色々書きたいんだけど、どの部分から書いてもネタバレになってしまうような構成なので、あんまり書けないんですよねぇ。これ、辛いっす。宇宙に広がった人類は、地球に戻りたがっているけど、数が増えすぎちゃって、地球の容量を超えてしまっているんです。誰が地球に戻るかの戦いとなり、その統制を取るために元老院が構成され、統治を行うようになりました。その元老院が統治する地球連邦政府に反旗を翻したのがハーロック。ここで、どうして反旗を翻したのかとか、どうして統治する必要があるのかなど、全てがラストに繋がっていて、これ以上、書けないんですよぉ。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-ハーロック

映像は、素晴らしいと思いました。これだけやってくれれば、文句は言いません。満足です。やっぱり、アルカディア号のビジュアルは美しいなぁ。一つ言わしてもらうと、自動的に修復する戦艦って、あり得ないからね。特に、宇宙空間では、真空なんだから質量的に問題ありです。修復の度に、どんどん隔壁が薄くなっちゃうよ。(笑)

大好きなハーロック、次回のハーロックは、トチローとエメラルダスと、999との関わり、を描いて欲しいなぁ。そして、美しく生まれ変わった地球を守るために活躍して欲しい。私のハーロックは永遠です。新しいアナタを、また待ちます。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-ハーロック

という訳で、私は、超お勧めしたいのですが、この作品は、ハーロックを知っている人でないと、あまり楽しめないかも知れません。色々な関係性が解っていて、そして新しいハーロックを楽しむというのなら良いけど、全く初めての人は、どうなのかなぁ。一応、説明は全てしてくれるから、解らない事は無いんだろうけど、私は、既にハーロックファンなので、何とも言えません。映像はキレイだから、見ごたえはあると思いますよ。
ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ


P.S: 眼帯は、共有してはいけません。人から貰ってもいけません。目の病気が移ります。絶対に、人の眼帯は付けないようにしてくださいね。(笑)





キャプテンハーロック@ぴあ映画生活



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