「オン・ザ・ロード」いつまでも若いと思うな。身の程を知れと自分にも言い聞かせました。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「オン・ザ・ロード」を観てきました。


ストーリーは、

父親の死を引きずり鬱屈(うっくつ)とした日々を過ごす青年作家サル・パラダイス(サム・ライリー)。ある日、彼は内省的な自分とは正反対である奔放な男ディーン(ギャレット・ヘドランド)とその幼妻メリールウ(クリステン・スチュワート)と知り合う。社会規範にとらわれずにセックスやドラッグをむさぼるディーンの生き方、メリールウの美貌に惹(ひ)き付けられたサルは、彼らと一緒にニューヨークを飛び出して各地を放浪することに。かつてないほどの充足感と自由を得る彼だったが、そんな日々にも終わりが近づこうとしていた。

というお話です。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-ロード

ジャック・ケルアックによる同名小説を完全映画化したそうです。私、あまり、アメリカのこの時代の小説が好きではないので、このケルアックという小説家の事も知りませんでした。一言で言って、青春ロードムービーです。若い頃は、責任感も無く、めちゃくちゃな事をやって、好き勝手な生活を送っていたというお話です。でもねぇ、私には、到底、受け入れられない勝手さでしたね。(笑)

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アメリカの1955年~1964年に文学界で異彩を放った若者たちの総称をビート・ジェネレーションと呼び、このケルアックなど1914年~1929年に生まれた世代を刺すのだという事です。彼らは、刺激が無ければ生きている価値が無いと思い、過激に、奔放に行動し、自分の行動に全く責任を持たないんですね。何をやっても、自分達は許されるんだっていう、勝手な思いを抱いていて、周りの人間は、振り回されっ放し。あんたたちなんて、もう二度と会いたくないって誰もが言うような生活を送っていました。

私、この時代の堕落した彼らの姿は、どうしても受け入れられないと思いました。それは、もちろん時代もあるだろうし、育てられ方もあると思うけど、でも、刺激が無ければ生きている価値が無いなんて、何バカな事を言っているんだろうと思いました。もちろん、彼らだってバカじゃないから、成長するにつれて、段々と解ってくるんですけど、それが、いつまでも理解出来ない、アホな奴が居るんです。

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アホな奴はディーン。彼は、若い気持ちのまま成長してしまい、オッサンになっても、若い頃のように、フラフラ、刺激を求めて、旅をしています。一言でいえば、根なし草ですね。そこに、安定という言葉は無く、どこまでも刺激を求めて行ってしまう。何故、精神的にも、知識的にも、成長しないのか、不思議な人種です。学習しない人間って、パフロフの犬より下等ですよね。犬でさえ、鈴の音でよだれが出るのに、人間のくせに、何度も同じことを繰り返す。脳味噌に、カニ味噌が入ってんじゃないの?!

成長しない人間って、見ていて腹が立つんです。こういう人間とは関わりたくない。年を取ったら、身の程を知れと言ってやりたい!意識は変わらなくても、身体は劣化して行くんです。どんなに頑張ったって、老化は止められないの。それを受け入れて、その時々の身体や知識に合った、生活や学習や身なりをするべきだし、人が気分を害するような自分を見せるべきじゃないでしょ。もー、本当に、映画を観ていて、腹が立ちました。

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街中でも、年齢を考えずにミニスカートだったり、下着が見えるようなキャミソールを着ていたり、とんでもない人っているでしょ。仕事で会う若い職人の男の子たちが、気持ち悪いって言ってますもん。確か、アメリカのプールで、41~43歳くらいのオバサンがワンピース水着でプールサイドに居たら、出て行ってくれと言われてニュースになっていたけど、20代前半までなら大きな態度でも良いと思うけど、その年齢で大きな態度でプールサイドで寝ていたら、目立って、周りが気分を害したんじゃないかしら。やっぱり、年齢に合った、態度や身なりをするべきなのではないかなぁ。

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映画の話に戻って、サルは、自由奔放なディーンに憧れがあったのだと思います。ディーンは、イケメンで、モテて、自信があり、彼と居ると、不安が無くなるように思えたのかも知れません。でも、それは一時だけ。ディーンの責任の無さに、段々と、誰もが離れて行きます。最後まで一緒に行動していたサルも、ある事が原因で、ディーンとは袂を分かつことになります。いやぁ、良かった良かった。そんな奴と一緒に居ちゃダメだよ。

そんな排他的な時代を歩いていた彼らも、一人、また一人と現実を受け入れ、自分の生活を立て直していくんです。ディーンのみ、ダメダメなまま。ああー、こんな奴、マジ、ウザいわっ!そう思ったのは、私だけじゃなくて、映画の中のサルも、そう思ったのかも知れません。いい加減に、目を覚ませよ~!

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-ロード

という訳で、私は、あまり、この作品、お気に入りではありませんので、それほどお勧めしたくありませんが、出ている俳優は凄いんですよ。ちょっとレオナルド・ディカプリオ似のサム・ライリー、クリステン、ヴィゴ様、エイミー、キルスティン、などなど、その俳優たちを観るだけでも、楽しめるかも知れません。観る人によっては、この作品、すごく感動するのかも。この時代が好みの方には、良いかも知れません。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ






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