「江ノ島プリズム」を観てきました。
ストーリーは、
小学生の頃からの親友同士である、高校生の修太(福士蒼汰)、朔(野村周平)、ミチル(本田翼)。恋と友情の入り交じった関係にある彼らだったが、ミチルの海外留学が決まってしまう。黙って出発した彼女が自分の気持ちをつづった手紙を受け取り、空港へ向かう朔だったがそのまま命を落としてしまう。それから2年。空虚な日々を送っていた修太は、行きたい時と場所を思い浮かべるとその時代に行けるという時空移動の方法が書かれた奇妙な本を手にする。試しに実践してみると、彼は朔が死亡する前日に戻っていた。
というお話です。
実は、あんまり期待していなくて、観るのも、どうしようか迷っていたのですが、結構、良かったです。本当に、男子版「時をかける少女」でした。話としては、たった2日を、どう変えて行くかというお話なのですが、簡単に過去なんて変えちゃイケないんですよ。そりゃ、どんな人間にだって、もう一度、あの時間に戻れたらとか、あの時、こうしていればとか、たくさんの悔いがあると思います。でも、それを変えられないからこそ、人生って面白いのだし、今という時間を大切に生きられる。
だけど、若い頃って、変えれるものなら変えたいって思うんだろうな。その1点を変えてしまった影響で、他の人が何人も死ぬことになるかも知れなくても、そんな事、考えてられない。今、自分が大切な事をしなければ、未来は来ないと思っている。それって、若さゆえかなって思って、少し羨ましく、眩しく見えました。大人になると、経験があるから、深く考えちやうんですよね。(笑)
修太は、幼なじみの朔が、自分のせいで死んでしまったと思い込んでいて、どうしても彼の命を助けたいと、色々な手を使います。前と同じ事をしては、死んでしまうので、違う事をして、流れを変えて行くんです。でも、修太が変えようとしても、歴史は、元に戻そうと、また動いてしまう。朔が死んでしまう時間は、どんどん迫ってくるし、かと言って、時間を止める術は無い。

修太は、ある道具で3年前にタイムトラベルしているのですが、朔が死ぬ前の日に戻ったけど、何度も、同じところに戻れるわけではないんです。もう一度やれるのは1回だけ。現代に途中で戻ってしまったりするけど、またタイムトラベルして、前回の続きをやれるんです。同じ時間には戻れない。だから、朔が死ぬまでに、それを止めなければならない。だけど、歴史を大まかに変えると、ひずみが出来て、ほかに影響が出てしまう。そんな中、必至で考えを巡らせます。
修太に手助けをしてくれる女の子が出てきて、彼女のおかげで、歴史変更のルールのようなものを知ります。彼女は、ある理由で、その空間に閉じ込められてしまったんです。そこから出れず、死ぬことも出来ない彼女の悲しい思いをも癒そうと、修太は頑張ってますよ。なんか、若いって、こんなに頑張れるんだよなぁって、羨ましくなりました。
話としては、とてもストレートで、解りやすいものなのですが、若い頃の、新鮮で眩しくて、大切な友情の為に、今、出来る事をやろうとする、素直で美しい心が描かれていて、なんとも、良い気持ちになりました。とっても切ないんだけど、でも、良かったなぁ。
福士くんって、かわいいんですね。最近の若いアイドル的男の子にあまり興味が無くて、どんな子か印象が無かったのですが、この映画で、顔をある程度覚えました。(笑)今、人気みたいですね。NHKの朝ドラに出ているからだと母に教えてもらい、朝ドラの影響に、改めて驚きました。でも、最近の若い男の子アイドルって、みんな同じ顔に見えちゃって、困ります。(笑)
私、この映画、お勧めしたいと思います。若い子が観ると、本当に楽しめるんじゃないかな。年齢が高い人が見ると、私みたいに、若者眩しいって思うか、アホな事やってると思うか、どちらかになると思います。でも、たまには、こういう素直な青春映画を楽しんで観るのも良いんじゃないかな。若返りますよ。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
・江ノ島プリズム@ぴあ映画生活