先日、初めて体験イベントというものに参加してみました。「プリズンBLITZ」という、舞台で、いや、これ、舞台って言うのかな?でも、舞台で事件が起こり、推理するまでは、演劇をしてくれている訳だから、演劇と言っても良いと思うんですけどね。
ストーリーは、
“プリズンBLITZ”、それは“ヴィレッジ・サカス”という村に建つ、「一度投獄されたら二度と出ることが出来ない」と言われる恐怖の牢獄である。2013年夏、“ヴィレッジ・サカス”に配備された特別警備隊により、無実の人々が次から次へ逮捕・投獄される異常事態が起きた。不当な理由でプリズナーとなってしまった村人たち(参加者)。そんな“プリズンBLITZ”で、不可解な事件が起きた。看守のひとりが殺害されたのだ。謎を解くには多い方が良いとのことで、囚人にも謎を解かせよとの命令が出て、囚人も謎を解くことに。時間を与えられたプリズナーたちは、“ヴィレッジ・サカス” (アカサカsacas)にて様々な情報を入手し、事件の謎に挑む。
というお話です。

赤坂が「ヴィレッジ・サカス」という名前に変わり、その中にある”プリズンBLITZ」という場所に集められた人間たち。観客は、全員が囚人としてそこに収監されたという設定なんです。でね、そのプリズンの観客の目の前で、殺人事件が起こります。この殺人事件の謎を、観客全員が解いていくというお話なんです。
私、もっと、解く謎が多いのかと思っていたのですが、配られるプリント3枚の謎を解けば、とりあえず、解けてしまうんですね。だから、ちょっと物足りないかなって思ったけど、人数が多いから、仕方ないのかな。本当は、もっと、捜索とかするのかと思っていたんですけど、捜索などは無かったです。それも、人数が多いから無理なのかなって思いました。
これ、ストーリーが、ちょっとお粗末だったような気がしました。もう、イベントが終わったので、ネタバレしても良いと思うんですが、壮大な計画があって、殺人事件が起こってしまったのかと思いきや、タダの痴情のもつれだったんです。推理ゲームというなら、やっぱり、辻褄が合ってなくてはならないし、その動機と殺人トリックは、やっぱり、揺るぎないものでないとイケないと思うんです。だけどね、辻褄が合ってなかったの。
まず、殺された看守は、プリズンの不正を暴くために政府の諜報員のスパイとして動いていたらしいんです。所長の金庫にあった、あるウィルスのデータが入ったメモリーを盗み、ある場所に隠したらしいのですが、殺されてしまったので謎なんです。そのメモリー、もちろん、諜報員に渡すつもりだったはずですよね。メモリーを渡す為には諜報員と接触しなければならないはずで、その為には、他の看守たちを欺いて、時間を作らなければならないと思うんだけど、そういう事は、一切捨てて、メモリーは何で盗んだかも謎。どうやって諜報員に渡すつもりだったのかも謎。一番、ストーリーに絡む部分は、まったく解決せずに、ただの痴情のもつれで殺された事になってしまうんです。
謎は解けましたけど、どうしても納得が出来ず、じゃ、どうして回りくどいことしたのよって、思いました。別に、痴情のもつれなら、メモリーなんて盗む必要なかったじゃん。所長のロッカーの鍵も、返しておけばよかったじゃん。一体、何がしたかったのか、理解に苦しんでしまいました。
推理イベントとか、最近増えてきているけど、やっぱり、ストーリーだけは、良く練って、辻褄の合うように話を作っておかないと、なーんだって事になると思いました。今回は、ちょっとストーリーがダメだったなぁ。ギャグにしたいなら、最初から難しい設定を組むのは辞めた方が良いですよね。どーも、プロットがしっかり出来ていなかったように見えました。
今回は、内容があまり良くありませんでしたが、また、こういうイベントって、行ってみたいなと思いました。謎とかが、しっかりしていたら、オオッと感動出来たと思うし、生で目の前で演じてくれているので、TVで観ているより、真に迫ってきて楽しいんですよね。これ、話さえしっかりしていれば、本当に楽しめると思います。
今度は、ホテルとかそういうところでやるイベントにも行ってみたいな。
みなさんも、機会があったら、ぜひ、一度、体験してみてくださいね。