「ビッグ・ボーイズ しあわせの鳥を探して」を観ました。これは、お友達とお泊り会をして、ブルーレイで観たんです。
ストーリーは、
1年にどれだけ多くの種類の野鳥を目撃するかを競う、アメリカ探鳥協会主催のコンテスト「ザ・ビッグ・イヤー」。同大会を前に、最高記録樹立を決意するステュ(スティーヴ・マーティン)、ブラッド(ジャック・ブラック)、ケニー(オーウェン・ウィルソン)。しかし、ステュはかねてから抱いていたある夢を実現できてないことに縛られており、ブラッドはビッグ・イヤーにのめり込むあまり恋人もできず、いまだ両親と同居。そして、ケニーは最高記録保持に執着して家庭を顧みることがなかったために離婚を繰り返すなど、問題を背負っていた。
というお話です。
なんか、とってもほのぼのして、ほんわか感動してしまいました。紹介にコメディ映画って書いてあるけど、これ、コメディじゃないよね。ヒューマンドラマだよね。ジャック・ブラックを筆頭に、コメディが得意な俳優が固めているけど、面白い部分はあっても、コメディじゃないんですよ。趣味を真剣にやっているだけなの。ちゃんと、みんな、仕事を持っていて、お金を貯めて、バードウォッチングに出かけるんです。
唯のバードウオッチングじゃありませんよ。森の中に入ったり、船に乗って行ったり、飛行機で寒い地域まで行ったり、とにかく、そこまでやるかって言うくらい、鳥を追って、どこまでも出かけて行くんです。ここまでやれば、趣味でも、誰も文句を言わなくなるだろうなぁ。

趣味って、簡単に言うけど、突き詰めたら、自分の仕事よりも、難しいし、大変だし、達成感もありますよね。仕事は、お金を稼ぐためのものだけど、趣味は、自分が好きで、お金を使ってやるものだから、根本的に心も持ち方も違うし、その熱く成り方も違う。良く、仕事が趣味だとか言う人がいるけど、それ趣味じゃないから。やること無いからそう言っているだけでしょ。趣味くらい持たないと、老後、悲しい事になりますよぉ。
話戻して、このビッグ・イヤーという競技、鳥を何種類観たかっていう数で競うんですけど、写真を撮るとか、声を録音してくるとか、そういう記録みたいな証拠は、一切要らないんですって。申告だけなの。だから、いくらでも嘘付けちゃうじゃんって思ったのは私だけ?それ、ちゃんと審査しないとダメでしょ。(笑)でも、今まで、ずーっと、そうやって続けてきたんですって。面白いですよね。

鳥を追うための情報をラジオで聞いているんです。なんと、ラジオ(特殊な放送なんだろうけど。)で、どこに、どんな鳥が出現したって、放送しているんですよ。この鳥オタクって、本当に多いんだなぁって思いました。ラジオで放送するほど、たくさんのオタクが聞いているって、すごいよね。
ブラッドは、離婚して、今、両親と一緒に住んでいるんですけど、両親は息子の将来を心配しています。鳥ばかり追っている息子を、父親は心配し、母親は応援しているんです。とても良い親子関係だなと思いました。ステュは、大企業の社長で、とてもやり手のビジネスマンの顔を持っているのですが、こと鳥のこととなると、もう、子供のようになってしまい、奥さんも温かい目で見ています。息子夫婦もステキだし、とっても良い家族です。

ケニーは、鳥に夢中になり過ぎて、すでに何度か離婚し、今度も家庭を壊しそうな勢いで、このビッグ・イヤーに望んでいます。いくら好きでも、家族をないがしろにするのは、ちょっとどうかなぁ。普段、家族の為に尽くしていれば、趣味の時には、暖かい目で見てくれるだろうけど、趣味だけになってしまったら、それは、掟破りですよね。自分ひとりで生きている訳ではないのですから、やっぱり、周りの事も考えてあげないとね。
鳥オタクの必死さを描きながらも、家族の大切さや、趣味と仕事のあり方など、色々な事を描いていて、あとからジーンと考えさせられる内容でした。鳥も、とってもかわいくて美しいし、自然も描かれていて、良かったですよ。
私は、お勧めしたい映画だと思います。観ていて、ほっこりするような映画です。これ、コメディだと思って観ると、あれ?って思うかも知れないけど、ヒューマンドラマだと思って観れば、感動もあり、しあわせもあり、気持ちが良くなると思いますよ。たまには、家で横になりながら、こういう癒される映画を観るのも良いです。
ぜひ、楽しんでくださいね。
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