「アイアン・フィスト」を観てきました。
ストーリーは、
数多くの部族が抗争に明け暮れる19世紀中国のジャングル・ヴィレッジで、後継者問題から族長が暗殺されたことを発端にライオン族の内部紛争が勃発。それは部族内にとどまらず他部族も巻き込んだ巨大抗争へと発展してしまう。争いの絶えない街の中で唯一平和だった娼館ピンク・ブロッサムでも、ついにし烈な戦いが巻き起こり……。
というお話です。
タラちゃん、これ、やってみたかったんだろうなぁ。もう、タラちゃんが大好きな、B級バリバリの、とんでもないアクション映画でした。ゲロゲロなスプラッター系の場面もあるし、ワイヤーアクションであり得ない動きをしたり、梶芽衣子さんバリの態度で凄むルーシー・リューが居たり、もう、趣味の極地でしたね。でも、楽しかったから許しちゃいますよ。(笑)
古い中国映画をマネをしたオープニングから始まり、ドップリの中国音楽。あれ?タラちゃんの映画を観に来たんじゃなかったかしら~と思いながら、観ておりました。まぁ、今回は、監督はRZAさんで、タラちゃんは応援団みたいな感じなんですけどね。
主人公は鍛冶屋。ある出来事により、流れ流れて、中国にたどり着き、仏教を学んで、静かな生活を望んでいるんですけど、ジャングル・ヴィレッジを皇帝の金塊が通過するという事になり、町に住むギャング達は、それを手に入れようと、色々な画策を始めます。その事に巻き込まれて、武器を作らされる事となり、自分の身も、付き合っている女の身も危ない事に。

ギャングに父親を殺された息子も、復讐するために、その町に戻ってきて、金塊強奪に動くギャングと対峙することとなります。ギャングには、技に秀でたものが大勢居て、その闘争は、熾烈を極めて行きます。
そんな中華の中に、謎の大柄白人ジャック・ナイフ(ラッセル・クロウ)が現れ、不気味な雰囲気を醸し出します。彼が、何故、こんな小さな町に現れたのか、彼は何者なのか、全く謎のまま、皇帝の金塊は、どんどん近づいてきます。
鍛冶屋は、ギャングにより両腕を切られ、二度と武器を作れない身体にされ、そのまま死んでしまうところだったのを、ジャック・ナイフに助けられ、切られた腕に”アイアン・フィスト”を作り、装着して、それで戦うことを誓います。
なんか、あらすじばかりで申し訳ないけど、ある程度、説明しないと、このお話、訳わかんないから、許してくださいね。でね、ギャングと、その3人の戦いになるんだけど、その二組にもう一つ、チェリーブロッサムという娼館の女軍団が混ざってきます。彼女たちは彼女たちだけで、その金塊を手に入れて、自由になろうという企みを持っています。なんか、説明していても、ちょっと解んなくなっちゃいそう。(笑)
ま、ここまでの説明で、すでに、B級バリバリなの解るでしょ。もう、なんでも有りの、めちゃくちゃな作品なんです。でも、面白いのよ。そのアホさかげんが、笑えるの。真剣に作っているように見えるんだけど、どう考えても、中国人を欲深いアホな悪者と扱っているのが、笑えます。そうそう、ローン・レンジャーでも、中国人は、頭の悪い労働者としか扱われてなくて、やっぱり、白人圏では、そういう扱いなのかなぁと思っちゃいました。
なんか、長くなっちゃったなぁ。とにかく、こんな話なんですよ。でね、内容は、ほとんど無いというものです。(笑)B級映画ですからね。ただ、めちゃくちゃに楽しめれば、別に、話はどーでも良いんです。
という訳で、私は、こういうバカなB級映画が好きな方にはお勧めしたいと思います。でも、あまりのバカらしさに、酷いとの酷評をする人もいるだろうなぁ。まともな映画を、普通に楽しみたい方は、ちょっと考えてから観に行ってみてくださいね。お金損した~とならないように、気を付けてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
・アイアン・フィスト@ぴあ映画生活