「SHORT PEACE」大友さんの懐かしい短編をアニメ化に。私は”武器よさらば”が好き! | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

大友克洋さんの作品の映画化です。大友さんの漫画で「SHORT PEACE」ってあるんですけど、その短編集の中から4本がアニメ化されているのだと思います。


ストーリーは、

18世紀の江戸。お若は幼なじみの松吉への思いが募り、情念から大火事を引き起こしてしまう(『火要鎮』)。18世紀。小さなほこらで古道具のモノノケに出会った男は、その道具を修理することに(『九十九』)。戦国時代の東北。空から現れた鬼に似た化け物と神秘的な白熊が激突する(『GAMBO』)。近未来、砂漠の廃虚となった東京。戦車型無人兵器と戦っていた小隊はピンチを迎え……(『武器よさらば』)。

というお話です。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-ショート

1本目の「九十九」は、物を使い捨てにする人間たちへ、物が復讐しようとするお話です。どうして壊れたら、そのまま捨てるんだよって怒っているんです。そりゃ、直して使えるなら使いたいけど、自分では直せないし、直してもらう方が、新しく買うより高いんですもん。気に入っている物や洋服などは、出来るだけ直して使いたいと思っているのですが、あまりにも修理代がかかるのでは、ムリですよね。そこら辺、”物”たちにも解って欲しい。(笑)


私が、出来るだけ、物を捨てないで済むように心がけているのは2つあります。一つ目は、高い物を買って大切に使い、直しても損をしないもの。二つ目は、安い物なら、同じ物を2~3つ購入し、順番に使うこと。そうすれば、使う頻度が減って悪くならないかなって思って。皆さんは、物を大切にするために、何かしていますか?そんな事を、考えさせられるお話です。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-ショート

2本目は、「火要鎮」。このお話は、ちょっと、"八百屋お七"のお話に似ているかな。お七の話ほどは、悲惨ではないけど、やっぱり悲しい話でした。単純なお話なので、話については、それほど書くことが無いかな。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-ショート

3本目は、「GAMBO」です。人間と戦っていた白熊は、ある女の子との出会いで、鬼として現れた宇宙人らしきものと戦うことになります。昨日は敵だった人間ですが、共通の敵が現れることによって、一緒に戦い、敵を倒していくという、自然と人間の共存というものが描かれています。


白熊と仲良く出来たらいいなぁ。私が一番仲良くしたい大きな動物って、白熊なんですよね。最近は、人間が自然を壊して、熊も住む場所が無くなり、人間と熊の生活圏が近づきつつありますよね。人間は、知能と力を持っているのだから、もう少し、自然に譲歩してあげて、狭いところで生活すれば良いのに、欲張りで困ります。考え直さなければね。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-ショート

4本目は「武器よさらば」です。思うに、この作品は、戦争の後なのかな。砂漠化した東京に、弾頭の回収に来ている部隊が、戦車型無人兵器に襲われるんです。無人兵器なので、戦争が終ろうがどうしようが、関係なく、武装している物を破壊する機能が動いていて、武装して戦おうとする隊員を殺していくというお話です。


戦争も進化すると、無人兵器がほとんどになるんでしょうね。そうすると、燃料がソーラー電池とかになったら永遠に動いてしまうし、本当に恐ろしいと思います。戦争を終わらせたいと思っても、そう簡単に終わらせることが出来なくなってしまう。だから、やっぱり戦争はダメだよね。終わりが無くなってしまう。そんな事を思わせる話でした。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-ショート

どの作品にも、富士山が描かれていて、世界遺産になったし、そのお祝いかなって思えるほど、色々な表情の富士山が表れて、楽しめました。そして、どのアニメーションも、個性的で、ステキでしたよ。1話目の「九十九」は、ノイタミナでやっていた「怪-ayakashi-」っぽい気がしました。2話目と3話目は、「日本昔話」風に見えました。特に「GANBO」は、線が鉛筆画っぽくて、柔らかい気持ちがしました。「武器よさらば」は、大友さんのアニメらしい描き方で、AKIRAの流れをそのまま引き継いでいるように見えました。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-ショート

久しぶりに、大好きな大友さんのアニメに触れて、嬉しかったけど、それほどの感動は無かったなぁ。やっぱり、短編集だと、それほどの感動が無いのかも。でも「MEMORIES」は、好きなんだけどなぁ。あの時ほどの感動はありませんでした。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-ショート

やっぱり、大友さんには、「童夢」とかを映画化して欲しいな。私が一番望んでいるのは、「童夢」なんです。アニメでも、実写でも、観てみたい。アニメだったら、モノクロで線画でも面白いものが観れそうな気がします。実写なら、バリバリのCGを使って、日本の団地でやって欲しい。お爺さんは、笹野さんとかかしら。子役は、上手い子、たくさんいるから安心よね。ああー、やって欲しい。


この映画、私は、大友さんの漫画が好きな方には、お勧めしたいです。まったく興味が無い方が観ても、感動が無いだろうなぁ。TVでやってくれても良いじゃんって思われそうな気がします。
ぜひ、楽しんできてくださいね。




SHORT PEACE@ぴあ映画生活


ショート・ピース (アクション・コミックス―大友克洋傑作集)/双葉社
¥720
Amazon.co.jp

ハイウェイスター (アクション・コミックス―大友克洋傑作集)/双葉社
¥700
Amazon.co.jp

童夢 (アクションコミックス)/双葉社
¥830
Amazon.co.jp