「31年目の夫婦げんか」を試写会にて観てきました。
ストーリーは、
変わり映えのない毎日を送る結婚31年目の夫婦、ケイ(メリル・ストリープ)とアーノルド(トミー・リー・ジョーンズ)。これまでの夫婦の生活を改めたいと考えていたケイは、フェルド医師(スティーヴ・カレル)のカップル集中カウンセリングを知り、夫に知らせずに予約を入れる。セラピー参加に反対していた夫を連れ、二人はメーン州のフェルドのもとを訪れた。そして、カウンセリングがスタートしたものの……。
というお話です。

このお話、結婚している人は、すごく解ると思います。家の夫婦もそうですもん。結婚して、ある程度の時間が経つと、男と女じゃなくなって、家族になっちゃうんですよね。だから、Sexとか言われても、なんか、こっぱずかしくなっちゃう時期があるんですよねー。セックスレスとかいう問題じゃなくて、子供を作る義務みたいのが無くなってしまうと、別に、ムリしてやる必要もなくなる訳だし、そういう気持ちになったらやればいいやって思っていると、なんとなく、間が空いてしまって、恥ずかしくなっちゃうの。

仕事とかで、2週間以上会わなかったりすると、なんか、恋しくなっちゃって、ギューってしたくなるけど、これ、毎日一緒に居たら、マジで、セックスレスというか、全く、そういう事が無くなってしまうかも知れないなぁ。寝室が別になったら、もう、末期ですね。だって、寝室が別なのに、一緒に寝ようって、すごく勇気がいるでしょ。もう、ムリだよねぇ。(笑)
そんな風になってしまった夫婦を、どうにかして、男と女に戻すって話なんです。面白そうでしょ。そうです、面白いんです。でもね、オ・ト・ナの映画だから、下ネタが判っている人でないと、たくさん出てくる下ネタ道具が、解らないと思うんだよなぁ。私は、超、大笑いでしたけどね。

だって、あのメリルストリープが、口で”して”あげるやり方を、バナナで練習しようとするんですよ。(笑)その年齢まで経験が無かったからって、先生に参考書を教えてもらい、それを見ながら、練習って、なんて、真面目なんだよっ!!歯は立てないでね。(笑)
いやいや、下ネタばかりで盛り上がってしまいましたが、そんな事も真剣に取り組んでみて、自分と夫がどれだけ噛み合っていないかということを認識して、お互いの心を思いやって、近づき合うという事なんです。確かに、長年一緒にいると、なんでも当たり前になっちゃって、感謝することも無くなるし、言葉も減って行くし、気持ちを思いやるなんて、無くなっちゃうもんね。

思いやりが少なくなっても、セックスレスになっても、やっぱり、愛しているんですよね。一緒にいることが当たり前になっていて、愛している事に鈍感になってしまっているだけ。相手の事を思って、涙が出るほどなんだから、本当に愛しているんです。だけど、上手く行かない・・・。
そんな31年目の夫婦の姿を、結構、生々しく、楽しく、そして、愛おしい二人を暖かく描いていて、とっても楽しめる映画ですよ。もちろん、結婚している人には実感出来る映画だと思うけど、若い人は、結婚の先には、こんな事も待っているんだなっていう事を知って欲しいな。夫婦で観るのも、また、面白いかも知れませんよ。
私は、この映画、お勧めしたいと思います。結婚って、ラブラブな時期はホンの少しで、長い長い倦怠期というものが付いてくるんだよっていうことを知って欲しいし、ある時点で、男と女に戻ってみることも必要なんだっていうことを、ちょっと感じて欲しいです。
ぜひ、楽しんできてくださいね。