「バーニー みんなが愛した殺人者」善人でも殺人をしてしまったら犯罪者ですよね。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「バーニー みんなが愛した殺人者」を観てきました。


ストーリーは、

テキサス州の片田舎の葬儀屋で働くバーニー(ジャック・ブラック)は、誠実な人柄で町の誰からも愛されていた。やがて彼は、金持ちの未亡人マージョリー(シャーリー・マクレーン)と仲良くなり、いつしか銀行口座を任されるほど信頼されるように。しかし、ふとしたことで彼女を殺害してしまったバーニーは、その後もマージョリーが生きているかのように振る舞い……。

というお話です。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-バーニー

これ、実話を映画にしたものだそうです。そんな訳で、エンディングに、本物のバーニーが出てきたり、町の人が出てきたりしていて、驚いてしまいました。それほど、アメリカで話題になったニュースだったんですね。全く知りませんでした。殺人者を庇って、無罪にしろって、町の人々が騒ぐなんて、驚きですよね。


バーニーは、大学で葬儀関係を学び、講師として招かれるほどの技術で、その彼が、テキサス州のカーセージという田舎町の葬儀屋に雇われたところから始まります。カーセージの人々は、バーニーの仕事上だけに留まらない親切に心打たれて、どんどん、彼を好きになって行きます。そして、彼も、心底、良い人だったんだと思うんです。とても信心深くて、心の広い人物なんです。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-バーニー

そんな彼を、町一番のお金持ちのマージョリーが独り占めしたいと思ったところから、彼の運命が変わって行きます。バーニーは、分け隔てなく、たくさんの未亡人などに心配りをして、葬儀後にも問題が起こらないようにしていたのですが、マージョリーは、バーニーが自分以外の人に親切にするのが気に食わず、彼を自分の運転手兼お手伝いとしてそばに置くようにします。

ここで、マージョリーについて書いておきますが、マージョリーは、町一番のお金持ちだった夫を亡くし、全ての遺産を相続。会社経営も、自分が引き継ぎました。その事で、自分の実の息子や孫たちに訴訟を起こされ、その前にも、マージョリーの親が亡くなった時に相続の件で姉妹と仲違いをして、親族という親族全てと疎遠になっている状態でした。孤独な生活をしていた彼女は、意地が悪く、誰からも嫌われているような女性でしたが、バーニーだけが、心配して、面倒を見ていました。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-バーニー

そして、ある日、ある事があり、弾みで、バーニーは、マージョリーを殺してしまいます。どんなに善人でも、人を殺したら殺人者ですよね。そうです、殺人をしてしまったんです。だから、捕まるのも当たり前だし、裁判を受けるのも当たり前なんですけど、バーニーとマージョリーの事情を知っている町の人々は、バーニーは悪くないと言い続けるんです。


これ、「フライト」と似ているんですけど、今回は、技術ではなく、人柄が、まるで神か仏かと言うほどの良い人で、自分の欲の為に動くのではなく、全てが、他人の為だという事なんです。自分は、質素な家に住み、豪華なものを食べるでもなく、いつも、人の為に動いて、祈って、働いている人なんです。だからこそ、町の人々は、彼の殺人を信じず、仕方なくやったのだとか、正当防衛だとか、考えたのだと思います。そして、彼の免罪を望んだのです。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-バーニー

でも、殺人は殺人です。人を殺したのは確かですし、その罪は、どんな理由があろうと、償わなくてはいけません。だけどなぁ~、これ、なんとか助けてあげられないかなぁって、私も思いました。だって、可哀想なんだもん。人間って、我慢してガマンして、でも、耐えられなくなる時ってあるでしょ。良い人であればあるほど、ギリギリまでガマンしちゃうから、爆発すると大きいんですよね。

そして、裁判の判決がどうなるかは、映画を観てくださいね。どういう裁判の経路をたどるかも、面白いです。厭らしい検事(マシュー・マコノヒー)の動きも、面白いですよ。敵を倒すためには、そこまでやるかっていうような手腕をご覧ください。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-バーニー

私は、この作品、まぁまぁ、お勧めしても良いかな。でも、ちょっと途中で眠くなるかも。殺人事件のお話と言いながらも、それほど、波がある訳ではなく、淡々と進んでいくので、そういう映画が苦手な方は辞めてくださいね。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ




バーニー/みんなが愛した殺人者@ぴあ映画生活