「ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮」デンマークの王室で起きた事件の全貌。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮」を観てきました。東京での公開が終わり、やっとジャック&ベティ(横浜の映画館)での上映が始まりました。待ってたわぁ~。


ストーリーは、

18世紀後半、デンマーク国王クリスチャン7世が精神を病み、自由主義者のドイツ人ストルーエンセがその侍医となる。国王の信頼を獲得し、孤独な王妃カロリーネの心も奪ったストルーエンセは、ついには国王の言動までも操って国の改革を推進していくが……。

というお話です。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-ロイヤルアフェア

この映画、良かったぁ~。デンマークの王族に、こんなスキャンダルがあったとは知りませんでした。でも、イギリスの事を思えば、かわいいもんかな。(笑)それにしても、王族って、血縁同士での結婚が多いから、精神的に障害があったり、多いのかしら。クリスチャン7世の時代なんですが、このクリスチャンも精神を病んでいて、とても可哀想に見えました。


デンマークのクリスチャン7世にイギリスから嫁いだカロリーネは、冷たい夫に絶望し、一人寂しくしていたのですが、クリスチャンの侍医となったストルーエンセと出会い、彼の思想を自分の考え方が同じだという事に気が付き、生きる気力を取り戻していきます。そんな二人が恋愛関係に陥るのは当たり前。二人は深い関係に。きゃ~!!もう、女子必見って言っても良いわよねぇ~。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-ロイヤルアフェア

二人の恋愛は置いといて、ストルーエンセは、デンマークの貴族優遇の政策を改め、国民の為の政治を行うようにクリスチャンを導いていきます。貴族達の反発は強く、改革を行うのはとても大変で、その上、侍医が政治に口を出す事を良く思わない貴族達は、彼を追い落とそうと、スキャンダルを探し出します。そこで、王妃との不倫が見つかってしまい、窮地に陥れられます。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-ロイヤルアフェア

平民出の医者が、国の政治に口を出し、改革に関わって行くという歴史が、本当にあったのかしら。凄い事ですよね。デンマークと言うと、伝統を重んじる雰囲気があって、こんなスキャンダルが起きていたなんて思えないんですけど、でも、こういう事があったからこそ、今のような、国民のための政治が確立されている国になったのでしょうね。素晴らしいと思いました。

それにしても、クリスチャン7世という王は、とても可哀想だなと思いました。今で言う、遺伝的な精神病ではないかと思うのですが、もう少し、周りが気遣ってあげていれば、良い王様になったような気がするんですよね。周りの取り巻きが悪かったと思うのです。折角、正しい判断が出来るストルーエンセを見つけて、自分の片腕にしたのに、自分の利益しか考えない貴族と、先王の後妻の企みで、片腕を奪われ、味方は誰も居なくなり、たった一人の王になってしまいます。観ていて、彼が一番可哀想に思えました。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-ロイヤルアフェア

ストルーエンセとカロリーネは、短い間ではあっても、本当に愛し合い、その立場を超えて、信頼しあったように見えて、どんな立場に居ても、愛はあるんだなって思いました。好きになったら諦めきれないし、やっぱり、告白することが大切ですよね。相手が王妃であっても、魅力的だったら、アプローチするっていう、その勢いが凄いって!(笑)でもさ、やっぱり、恋愛は飛び込んでみないと解らないですよ。当たって砕けろで、ダメだったら次に行けば良いんだからさ。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-ロイヤルアフェア

いやいや、恋愛の話より、歴史の話です。でも、本当に、この映画良かったなぁ。一国の歴史が、一つの恋愛によって、大きく変わって行ったということを思うと、本当に、壮大な話だなぁと思います。歴史というのは、色々な要素で影響を受け、思いもよらぬ方向に進んでいく事があるんですね。ちょっとした思い付きが、世界を変えることもあるかもしれない。面白いです。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-ロイヤルアフェア

私は、この映画、とてもお勧めしたいと思います。派手なアクションなどはありませんが、一つの国の歴史が、こんな風に変わって行くのだという事が解ります。大人しい映画ですが、楽しめると思いますよ。

ぜひ、楽しんでくださいね。カメ




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