「コン・ティキ」を観てきました。
ストーリーは、
ポリネシア人の祖先にまつわる学説を発表したものの、誰にも信じてもらえないノルウェー人の人類学者トール・ヘイエルダール。彼は自説を実証するため、いかだによる太平洋横断の航海に挑むことを決意する。しかし、行く手には想定外の危機が待っていた……。
というお話です。
実話の映画化で、実際のドキュメンタリー映画の方は、アカデミー賞を頂いたそうです。だから、確かに、凄いお話なんですけど、スミマセン、私、途中で眠くなってしまいました。面白いというより、実際のお話だし、記録映画なので、淡々と、出航して、変な方角に流れて行って、航路を修正して、嵐にあったり、サメに襲われたりと、色々な出来事には合うのですが、必ずたどり着けるって解っているし、フィクション映画のように、すごいアクションがあったりする訳ではないので、何とも、単調なんです。

人物の描写は細かくて、それぞれの船員の特徴などが、良く描かれていたと思います。主人公のトールなのですが、はっきり言って、人間的には、欠陥が多くて、唯の目立ちたがりのように思えますが、ま、それがあったからこそ、偉業を成し遂げられたのだろうし、カッコ付けの激しい薄っぺらい男ではなかったのだという事が解ります。

何とも、記録映画なので、感想の書きようがないなぁ。こんな事があったって言う、記録映画で、記録映画が作れるという事は、無事に帰って来たという事だし、結果が解っているものの経過をずーっと追って行くという話なので、ドキドキハラハラはするんですけど、先が解らない映画と比べると、落ち着いて観れてしまうんですよ。
もっとフィクションの部分を増やして、あり得ない映像とかがあると、目もパッチリ覚めると思うんですけど、どーも、気が抜けて観てしまい、ウトウトと・・・。空の映像とか、カニの映像は、ちょっとキレイでしたけどね。
気になったのは、キレイに作り過ぎていて、髭が伸びるくらいだけで、他はキレイなままの俳優さんたちに違和感を感じました。本当だったら、もっとボロボロになって、日焼けも凄くて、体力も限界になりそうなんですけど、結構、目的地に着いても、元気なんですよね。ちょっと、不思議~。
でも、冒険映画としては、実話ですし、良かったのではないかと思います。私は、お勧めとも、何とも言えません。好みの問題なので、記録映画が好きな方は、ぜひ、観に行ってみてください。こんな時代があったんだという事が解ります。それにしても、イカダで太平洋が渡れるのに、ヨットで渡れなかった、どこかのキャスターの人、何やっていたんでしょう。不思議です。
ぜひ、楽しんできてくださいね。