「真夏の方程式」を観てきました。
ストーリーは、
きれいな海に面した玻璃ヶ浦で計画されている、海底鉱物資源の開発。その説明会に招待された物理学者・湯川学(福山雅治)は、緑岩荘という旅館を滞在先に選ぶ。そして、そこで夏休みを過ごす旅館を営む川畑夫婦(前田吟、風吹ジュン)のおい、恭平と知り合う。次の朝、堤防下の岩場で緑岩荘に宿泊していたもう一人の客・塚原の変死体が発見される。図らずも事件に直面した湯川は、旅館廃業を考えていたという川畑夫婦や、夫婦の娘で環境保護活動に奔走する成実(杏)らと塚原の思わぬ因縁を知る。
というお話です。
原作を、観るまでに読み終わりたかったんですけど、公開されちゃって、結局、前半を読んだだけで、映画を観てしまいました。でも、全部読まないうちに観て、良かったかも知れません。謎を知らないで、湯川先生と一緒に解いて行く方が、楽しかったような気がします。今回は、正解。(*^。^*)
海底鉱物資源の開発を推進する会社に呼ばれた湯川先生は、反対派の女性の旅館に泊まることになります。いつも思うのですが、何かを始めようとすると、必ず反対する人間が居て、反対するなら、それに代わる物を出せよと言っても、探す能力の無い人間ばかりなんですよね。原発だって、反対するのは簡単だけど、それに代わる物を探せる反対派って居ないでしょ。代わる物が無いから、仕方なく開発するしか無いし、推進するしか無いんです。

湯川先生も言っているけど、今までも十分、開発してきて、地球が壊れてきているでしょ。それを望んだのは人間だし、恩恵を受けている。文句を言うなら、何の恩恵も受けてはいけません。電気も使わず、携帯も使わず、映画の中で言われているレアメタル系のものを使っているパソコンも何もかも、使わないなら、文句を言う権利がある。ただ文句を言うのは、幼稚園児と一緒です。
そんな開発を前に、旅館で事件が起こり、自殺か他殺かという問題になります。もちろん、”ガリレオ”なんだから、殺人よね~。(笑)で、どうして殺されたのか、誰が殺したのかを探していくのですが、また、これが、その旅館の家族の秘密に関係していて、深いんですよ。まぁ、解ってしまえば簡単なのかも知れないけど、結構、可哀想なお話で、湯川先生が、”ある人の人生が捻じ曲がる。”と言った、”ある人”が、一番可哀想だと思いました。

生きていれば、必ず色々な出来事にぶつかるし、知らなくて良い事を知る場合もあると思うんです。でも、それが全て不幸かと言うと、そうでもないと、私は思います。知らなくて良い事ってあると思うけど、知った上で、自分で判断する方が、人間として、色々な経験が詰めて成長すると思います。知らなければ、それ以上の成長は望めないもんね。辛い事でも、知って、理解して、対処すると、きっと他人に対して優しくなれるし、上に立つ人間として、人の気持ちが良く解るようになると思います。その時は辛いけど、受け止められる人間に成長しましょう。
今回は、湯川先生と恭平くんが中心で、警察関係の方々(吉高さんとか北村さんなど)は、ほとんど脇で、あまり絡んでくることがありませんでした。もう少し、絡んで欲しかったな。もっと、吉高さんが観たかったな。まぁ、その分、杏さんがたくさん出ていたので、満足でしたけどね。
そうそう、気になったのが、杏さんの役の若い頃を演じた女優さん。すっごく杏さんに似ていて、かわいいんですよ。素朴な感じで、でも力強い目をしていて、なんか、イイなって思いました。それに、恭平を演じていた男の子。彼も、最近の子役らしく、とても上手くて、憎めない子でした。あの子なら、確かに、湯川先生のじんましんも治るかも。(笑)

私は、この映画、お勧めしたいと思います。今までの”ガリレオ”のイメージを壊さず、子供が相手ということもあり、湯川先生の優しい人間性が表れ、ちょっと笑える面も見えて、楽しめますよ。湯川先生の汗水たらして頑張る姿は、とてもステキでした。ペットボトルロケットの場面、ステキですよ。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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