「殺しのナンバー」ちょっとレトロなスパイ映画っぽいかな。面白いけどちょっと物足りない。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「殺しのナンバー」を観てきました。ジョン・キューザック主演のスペシャル上映です。


ストーリーは、

任務中にミスを犯し、イングランド東部にあるCIAの乱数放送局へと飛ばされたエージェントのエマーソン(ジョン・キューザック)。そこで送信係を務める暗号作成のエキスパート、キャサリン(マリン・アッカーマン)の護衛をすることに。温かなキャサリンの人柄に触れ、殺伐とした世界で負ってきた心の傷を癒やすエマーソン。だが、彼女もろとも謎の武装団に襲われた上にCIA幹部たちの暗殺を下す偽指令を工作員たちに送信されてしまう。やがて、CIA本部からエマーソンにキャサリンの暗殺命令が言い渡されるが……。
というお話です。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-ナンバー

話は、面白いことは面白いんですけど、随分前のスパイ映画っぽいんですよね。今のように、情報が氾濫していると、それ、CIAならあり得ないでしょとか、敵の組織って何?とか、色々考えてしまって、ちょっと物足りなさを感じるんですよね。今、スパイ映画とかやると、結構、情報に忠実で、もし違う部分が出てくると、さりげなく、違いを説明していたり、観ている人間の体感型というか、観ている自分も、その話の中に入って楽しめるものが多いと思うんですよ。


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だけど、この映画は、観客は観客、映画の中は映画の中というように、あまり説明もなく、映画の中の世界は別なんだから、不思議に思うなって感じなんですよね。この雰囲気って、古い映画では多い気がします。でも、悪い訳じゃないんですよ。映画なんですから、その世界を観る方が受け入れなければ、映画の世界は成り立たないので、良い事なんです。


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ジョン演じるエマーソンは、非情さを必要とする仕事で、情が出てしまい、仕事を外されます。そりゃ、殺し屋が殺せなくなったらお終いよね。そして、なんか、地方の課長さんみたいな仕事で、普段は気を抜いている部署なんだけど、本当は、作戦のコードを送る重要起点であり、そこを乗っ取られたら暗殺計画などが、勝手に配信されてしまうことになるんです。


そんな基地に攻め込まれ、籠城した二人は、なんとか危機を脱する手立てを探すのですが・・・。観てのお楽しみですが、結構、攻め込まれてからの攻防は、何が真実で、何が間違っているのかの判断が難しくて、面白いです。ハラハラドキドキしますよ。


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ジョン・キューザックは、こういう組織の一員系の話が良く合いますね。警察官も合うけど、それよりも、なんだか、感情があるんだか、無いんだか、解らないようなところから、人間味溢れる表情に変わっていったりするのが、ステキです。もっと、この人、映画出演していると思うんだけど、あんまり日本公開しないよね。残念です。


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この映画、私は、まぁ、お勧めしても良いかな。超、面白いとはいいがたいけど、単館系のスパイ映画などなどが好きな方には、楽しめるかも知れません。ちょっと古い雰囲気なので、それだけは、心に留めておいてくださいね。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ




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