フランス映画祭の13作目は、「Populaire/タイピスト」を観ました。これ、邦題が「タイピスト」で、8月に公開される作品です。
ストーリーは、
女性にとって大人気の職業が秘書で、さらにタイプライター早打ち大会に勝つことが最高のステータスだった1950年代のフランス。田舎出身のローズ(デボラ・フランソワ)は保険会社の秘書に採用されるが、ぶきっちょで失敗してばかり。そんな彼女の唯一の才能であるタイプ早打ちに目を付けた上司ルイ(ロマン・デュリス)は、二人で協力し、タイプ早打ち世界大会に出ないかと提案する。というお話です。
この作品、「最強のふたり」に続き、超面白くて、ハマりました。今回の一番のお気に入りと言って良いと思います。本当に面白いです。監督がいらしていて、「女性版ロッキーのつもりで造りました。(笑)」と言っていて、主演のデボラさんも、笑いながら、「私、ロッキーなの?」みたいな事を言っていました。タイプをするだけなのに、すごい訓練をしたり、スパルタ教育をされるデボラの姿が、こんなに面白いなんて、驚いてしまいました。
監督がおっしゃっていた通り、女性版ロッキーのようで、ローズの努力がどんどん実って行き、最愛のルイが身を引いていくというお話なのですが、なんたって、ローズのキュートさが、飛び抜けているんです。その仕草もかわいいんだけど、衣装が超キュートなの。この時代、女の子って、とってもかわいくて、抱きしめたくなっちゃうような愛らしさを持っているんですよ。特に、花柄のワンピースなどが、とってもかわいくて、今、着たら、みんなの視線を集めちゃうでしょうね。ローズのかわいいワンピースに対抗して、秘書タイプの女性が着ているスーツが、超セクシーなんです。衣装、注目ですよ。
この時代、女性は、男性の飾り物のように扱われていて、父親の言うとおりに結婚させられそうになっていたローズは、未来を信じて、都会に仕事を探しに行きます。そして、ルイの経営する保険会社の秘書として雇ってもらおうとするのですが、ルイは、タイプライター早打ち大会で優勝したら雇ってやると言うんです。ローズは、秘書として雇ってもらう為に、得意のタイプの練習を重ねていくのですが、何故か、走ったり、筋肉強化したり、それ、タイプに必要なの?っていうようなトレーニングを、ルイと重ねていきます。ここが、まるで女ロッキーなんですよ。あのロッキーのテーマが流れてきそうでした。(笑)
秘書として、タイピストとして、女性として成長をしたローズは、とてもステキなレディに生まれ変わります。まるで、”マイフェア・レディ”のようでした。そして、もちろん、そのローズを育てたルイは、彼女にぞっこんとなります。これも、お決まりですよね。決まっているけど、でも、すごく嬉しくなっちゃうんです。女性は、こういう夢のあるお話、大好きですよね。
ローズは、タイプライター早打ち大会で優勝が出来るのか、そして、ルイとの関係は?ワクワク、ドキドキするお話で、おしゃれも、メイクも、とってもキュートなので、今の若い女性の参考になるんじゃないかなぁ。あんなかわいいワンピースを着て、髪をアップにされたら、男の子はイチコロでしょうね。私も若かったらしたいなぁ~。あんなかわいいワンピース、着たいです。
この映画、公開されたら、口コミで人気が出ると思うな。だって、楽しくて、しあわせになる、サクセスストーリーで、プラス、ラブストーリーですもん。女の子にピッタリ。デートにも最適だし、女の子同士で観に行って、そのスタイルやメイクを研究するのも良いだろうし、”最強のふたり”の後、フランス映画のブレイクは、この映画じゃないかなって思いました。
ローズを演じているデボラさんも、超キュートだけど、ルイ役のロマン・デュリスも、かっこいいのよぉ。他のキャラクターも良いけど、この二人がサイコーです。大好きよっ!!そうそう、タイプなんですが、デボラさんは、吹き替えではなく、自分でタイプを打っているそうです。早送りもしてなくて、本当にあの速さで打っているそうですよ。あれだけ打てれば、女優を辞めても、秘書で引っ張りだこでしょうね。(笑)
私、今年のフランス映画祭の中では、この作品が一押しです。この「タイピスト」は、今年の8月に公開されますので、ぜひ、楽しみにしていてくださいね。
ぜひ、楽しんできてください。