フランス映画祭の11作目は、「椿姫ができるまで」を観ました。
ストーリーというか、この映画はドキュメンタリー映画です。
2011年春、フランスのオペラ歌手ナタリー・デセイは、演出家のジャン=フランソワ・シヴァディエとともに、エクサン・プロヴァンス音楽祭で上演されるヴェルディの傑作オペラ「椿姫」の製作に臨んだ。演奏はルイ・ラングレ指揮によるロンドン交響楽団。才能豊かな2人の芸術家の感性のせめぎ合いが、時に繊細に時に流麗に、名作を新たに蘇らせる。
椿姫の舞台が出来上がるまでのドキュメンタリーです。

私、オペラって、初でした。もちろん、生で観たことなんて無いし、こういう映画で観ることもなかったので、オペラって、普通の舞台とそんなに変わりが無いんだなっていうことを、この映画で知りました。
オペラというと、料金も高くて、金持ちの年寄りが観に行くものというイメージがあって、解って無いくせに、金持ちアピールする為だけに、観に行くって感じに思っていたし、映画などでも、オペラというと、金持ちの道楽という感じでバカにされている場面が多いですよね。”最強のふたり”でも、オペラを観に行って、あの変な恰好はなんだって大笑いしている場面があったし、オペラというもののイメージが、私の中で、とっても悪かったんです。

でも、この映画を観て、普通の舞台と同じように、演出や振付をして、セリフ=歌を覚えていて、あ、もしかして、そんなに構えて見ていなくても良いのかなって思いました。もっと軽い気持ちで、体験しても大丈夫なものなのかも知れないと思えました。
椿姫って、年上の女が、年下の男と恋に落ちるけど、男の父親から反対され、女が身を引くというお話なんですね。なんか、知っているようで、よく解っていなかったんです。この映画の解説で、理解が出来ました。

なんか、これ、感想と言っても、ドキュメンタリーなので、書きようがないんですけど、でも、私みたいに、オペラを遠巻きにして見ていた人も、この映画で、一度、近寄ってみるのも良いのではないかなって思いました。思っていたより、身近に感じられるものなのだということが解ると思いますよ。

元はと言えば、オペラだって、小さな町の小屋とかでやっていたものでしょ。偉そうに語る必要なんて無いんですよ。ただの、大衆ミュージカルだと思えば、それほど鼻に付くことはないと思います。もっと料金が安く観れれば良いと思ったら、2000円くらいの席もあるんだそうです。舞台の正面とかだと、やっぱり何万円とかするようですけど、音楽を聴いて、オペラを体験するだけなら、そんな安い席でも良いらしいですよ。
私は、まず、一度、オペラのライブビューイングを観てみたいと思っています。確か、3000円くらいで観れると思うので、体験してきたいと思っています。

私は、このドキュメンタリー映画、オペラというものを体験してみるのに、とても良いと思いました。たくさんの人が、みんなで舞台を作り上げているということが解り、そして、金持ちの道楽というような部分は、本当は無いのだということが解ります。
一度、こういうもので、オペラを体験してみるのも、良いと思いますよ。
ぜひ、楽しんでくださいね。