【フランス映画祭】「黒いスーツを着た男」私一押しのイケメン主演のサスペンス。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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フランス映画祭の10作目は、「黒いスーツを着た男」を観ました。


ストーリーは、

アランは自動車ディーラーの社長令嬢との結婚を10日後に控え人生の成功を手にする直前だったが、友人たちと騒いだ帰り道、深夜のパリの街角で男を轢いてしまう。友人たちに促され、茫然自失のまま男を置き去りにして逃走したアラン。その一部始終を、向かいのアパルトマンからジュリエットは偶然目撃する。翌日、被害者の容態が気になり病院を訪れたジュリエットは、そこで男の妻ヴェラに会う。ヴェラと夫はフランスの滞在許可証を持たないモルドヴァ人だった。そして、ジュリエットは病院の廊下で若い男の後ろ姿に目を留める。その男こそ、罪の意識に駆られて様子を確かめに来たアランだった。ジュリエットはアランを追いかけるが...。

というお話です。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-黒いスーツ

ひき逃げを起こしてしまったアランが、その良心の呵責に耐えきれず、償いをするための行動を始めるのだが、その行動は、今まで、アランが築き上げてきた全てのものを壊すことに繋がっていくというお話なんですね。ひき逃げって、確かに悪いことなんだけど、起こしてしまった時って、気が動転して、怖くなってしまうんでしょうね。解らないでもないけど、それは、やっぱり踏みとどまって、直ぐに救急車を呼んだり、警察を呼んだりするのが、正しい行動です。直ぐに病院に運べば、助かる可能性が大きいし、後々の事を考えたら、それが自分の為になるんです。起こしてしまったことは仕方がないから、直ぐに対処する行動をとるようにしましょうね。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-黒いスーツ

アランは、貧しい家に生まれ、母親と二人で頑張ってきたんです。そして、カーディーラーの会社で成功し、社長令嬢との結婚を控えていました。この時点では、未来は順風満帆ですよね。真面目で、上司にも逆らわず、まぁ、上から見れば、使い易い人間だったと思います。そんなアランが事故を起こして、隠ぺいしてしまおうと、友人たちと結託したところから、運命が曲がっていきます。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-黒いスーツ

子供の頃から、真面目に努力を重ねてきたアランだからこそ、優しい心を持ち、罪悪感で潰されそうになって苦しむのですが、アラン以外の人間は、黙っていれば分からないからと言い、罪悪感など捨ててしまえと訴えます。誰が正しいとは、私は言えません。人間であれば、やっぱり、悪い心も持ち合わせているし、少しなら良いだろうって言う、緩みと言うか、自分に甘い面があるのは当たり前です。誰もが聖人君子ではないので、隠して逃げてしまおうという気持ちがあるのも理解出来ます。でも、このアランは、それが出来なかった。彼は、地獄に落ちてしまった、ただ一人の天使だったのかも知れません。


ひき逃げされた男の方は不法移民で、訴えたくても訴えられないんですね。警察に行った時点で、強制送還になるのだと思います。だから、訴えられないんだけど、家族が犯人捜しを始めます。目撃者の協力を得て、段々とアランに迫ってくるのですが、確証が無いんです。でも、アランの方が罪悪感で償いをしようと近寄ってくるので、被害者と加害者が対決することになります。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-黒いスーツ

はっきり言って、この被害者たちは、好感が持てませんでした。自分たちだって不法移民なんだから、犯罪者なのに、一切、悪いと思っていないところがムカつきます。勝手に、人の国に忍び込んで、利益を得ていたくせに、自分たちは差別されているし、事故にあっても誰も何もしてくれないとか言うんだけど、そりゃ、あんたが犯罪者だからでしょって言ってやりたくなりました。誰もが、自分に甘いんですよね。自分だけは悪くないって思いたいんだろうけど、それは卑怯でしょ。まして、犯人がアランだって解ったら、お金を要求するし、やっぱり移民は、どこまでもガメツイ人間なんだなって思いました。自分の国に帰れって!!


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-黒いスーツ

美しい心を持つアランが、周りの人間に交じるために黒いスーツをまとい、悪を受け入れて生きようと思っていたけれど、ある事故がきっかけで、自分の心の奥底にあった美しい面に気が付き、彼が辿る道がどんな道なのか、ぜひ、楽しんで観てきてください。

サスペンスの王道と言って良いようなお話ですが、なんたって、主人公のアランが、超美しくて、彼が悪魔になるのか、天使になるのか、とっても楽しめるお話でした。本当に、彼は、天使と言われようと、悪魔と言われようと、どちらでも、神々しい美しさだと思うから似合うんですよね。ああー、ラファエル・ペルソナさん、これから、とっても楽しみな俳優さんです。顔のシンメトリーが取れていて、すべてのバランスがとても良いんです。笑うと優しいし、声も甘いし、もう、文句無しなんですよ。もっとラファエルさんが観たい~!!!


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-黒いスーツ

私は、この映画、すごくお勧めしたいと思います。悪いことをしたら、正直に告白しないと、後からどんどん辛くなるんだということが、解りやすく描いてあり、とても楽しめます。そして、一番の楽しみは、ラファエルさんの美しさですね。本当に、イケメンです。フランスなどでは、アラン・ドロンの再来と言われているそうですが、私は、アラン・ドロンの顔を、ほとんど知らないので、何とも言えませんが・・・。(笑)

先日も書いたのですが、”トーマの心臓”のユリスモールが大人になると、彼のようになるのではないかと思って、とても惹かれました。今回の髪型も、そう思ったひとつなのですが、大人のユーリは、本当にステキです。


今年の8月31日より、公開されますので、少し待っていてくださいね。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ