フランス映画祭5作目は、「ローラ」です。この映画は、1961年に作られ、デジタルリマスター版で復活させたものです。
ストーリーは、
港町ナントでの生活に退屈していた青年ローランは、幼なじみのローラに10年ぶりに再会する。ローランは彼女への愛に気づいて生きる希望を抱くが、キャバレーの踊り子をしているローラは7年前に街を去った恋人のミシェルを忘れられない...。
というお話です。
50年以上前の映画なので、もちろんモノクロ。全く知らない俳優さんばかりで、なんとも、とっつきにくかったです。
良く、映画好きな方が、古い映画は素晴らしいと言っていますが、申し訳無いけど、私には、その良さが、今回は理解出来ませんでした。だって、彼女に、”お金持ちになって帰って来るから待ってて”と言って、男が消え、女は妊娠してて、一人で子供を産んで、子供を育てるために、今でいうキャバクラで働いているんです。それで、7年後、男が帰って来るというお話なんです。なんか、一番大変な時に、ローラを捨てて出ていった男を、ローラは待っていたんですよ。そんな男だったら、また景気が悪くなったりしたら、直ぐに彼女を捨てて出ていくんじゃないかしら。
もし、お金持ちになれなかったら、帰ってくる気は無かった訳でしょ。それって、すっごい無責任男ですよね。そんな男、相手にしない方が良いと思うんだけど、時代が昔だから、ローラは、健気に待っていたのかもしれません。でも、ムカつく男だったなぁ。7年も女性をほおっておくような男より、幼なじみでやさしい男の方が良いと思うんだけど、仕方ないですね。
そんな風に、男に捨てられていたローラなのに、再会して、どうしてそんなに明るく楽しそうに出来るのか、不思議でした。普通なら、今まで、どうして何の連絡もせずに、ほおっておいたのかと、なじると思うのですが、そういう事は、全く無くて、ただ、迎えに来たから、一緒に帰ります、仕事も辞めますみたいな感じで、オイオイ、そんなに、その男を信用して良いのかよって思ってしまいました。
どーも、今の時代に、内容が合っていないものなので、違和感があり、私は、最後まで、面白くて楽しいと思えませんでした。どこが要点なのか、何が伝えたいのかどうしても理解出来ず、仕方ないのかなって、ダラダラ観てしまいました。
そんな訳で、私は、この映画、あまりお勧め出来ません。もしかしたら、こういうクラシック映画って、観方があるのかしら。たとえば、女は男性の付属品であり、女を置いていくのは悪いことじゃないとか、そういう事なら、まぁ、こういう内容で納得出来るのかしら。私は、ダメだったなぁ。
クラシック映画に慣れている方には、この映画、とても楽しめるのかも知れないのですが、私は、ちょっとダメでした。面白いと感じられませんでした。
この映画、DVDで発売されるのかしら。上映は決まってないと思います。もし、興味がある方がいらっしゃったら、ぜひ、観てみてくださいね。楽しんできてください。