「ファインド・アウト」を観てきました。
ストーリーは、
若く魅力的なジル（アマンダ・セイフライド）は、自分は1年前に何者かによって誘拐された揚げ句軟禁されていたと警察に訴える。だが、彼女の申し出を裏付けるような証拠は一つも出てこず、心の病を患っているジルの狂言ということで一件落着。しかしある朝、妹モリー（エミリー・ウィッカーシャム）が姿を消したことでジルは激しく取り乱す。
というお話です。
犯罪を警察が信じてくれないなんて、あるのかしら。被害者のあんたが、精神病で妄想を見ただけだよって言ったら、何の捜査もしなくていいじゃん。仕事もしないで、警察官は給料貰ってんのかいっ！！ムカつきました。普通は、泥だらけで裸足で、森の中から出てきたら、拉致されていたって思うんじゃないかな。それが嘘だとは思わないでしょ。証拠が無かったからって、一つも証拠を残さない犯人なんて居ないでしょ。髪の毛だって落ちるし、汗だってあるし、とにかく、信じられませんでした。
妄想で、自分の手や足にガムテープを巻いて、まして口にまでガムテープを貼るなんて出来ないでしょ。ガムテープが貼ってあったということは、身体を調べれば解かるし、それが妄想とはならないと思うけど・・・。とにかく、警察の態度が、あまりにもおかしくて、本当は警察関係者が拉致してたんじゃないかと思ったほどです。
何故か、そんなに証拠があるにも関わらず、ジルは、妄想で拉致されたと思っているということになってしまい、誰にも信じてもらえず、精神病院に入れられ、１年後、やっと普通の生活に戻ってきた状態なんです。そんなある日、家に帰ると、妹が居なくなっており、どう考えても拉致されたとしか思えない状況なんです。でも、警察は、また妄想なんでしょって言って、取り合ってくれないんです。まるで狼少年の話と一緒ですよね。
警察も捜してくれない、妹の彼氏も、それほど本気で取り合ってくれない。もう、自分で探すしかないって思って、ジルは、一人で捜査を始めるんです。自分の拉致の時の記憶と、今、残っている証拠を集めて、一つ一つ、当たって行きます。ガムテープ、レシート、店員の証言などなど、色々、たどって、それらしき男に行き着くのですが、でも、まだ、自分の妄想なのかも知れないという不安が、どこかに残っていて、本当は、どうなのか、最後の最後まで判りません。
話は、良く出来ているのではないかと思いました。最後の最後まで、本当の事は判らないし、ちゃんと、オチもあるし、ドキドキ、ハラハラも、ハンパじゃありませんでした。だって、犯人を追っていくハラハラと、警察に追われるハラハラと、どちらもあるので、とっても楽しめます。
それにしても、一度でも、拉致されたりしたら、やっぱり、ちょっと社会生活を普通に送るのが難しくなると思います。チカンに遭っただけでも、電車に乗るのが恐くなったり、変な話、武器を持って電車に乗ったりするようになりますもん。私が高校の頃は、安全ピンの先を曲げて、電車に乗る時は持っていました。触られたら、その手にその安全ピンを突き刺すんです。先を曲げてあるので、肉が取れるでしょ。もちろん、障害になるかも知れないけど、名乗り出るチカンなんて居ないでしょ。自分の身は、自分で守らないとね。今なら、その肉でＤＮＡ鑑定も出来ますよね。
話を戻して、やっぱり、警察は、ちゃんとした捜査をして欲しいと思いました。たとえ、証拠が少なくても、全く無いということは無いのだし、被害者の証言もあるのだから、適当にあしらうような事があってはイケないです。何のための警察なんだか、解からないですよね。こんなに犯罪が増えている日本も、忙しくなってきたから、その案件は後回しなんていう事が無いように、もう少し、縦横の情報共有や、地域同士の連携も、上手くやって欲しいです。これだけ交通網が入り組んできたら、犯罪者だって、移動距離が増えるだろうし、セキュリティーを民間と一緒に強化して、頑張って欲しいです。
私は、この映画、結構、お薦めしたいと思います。ちょっとハチャメチャなところもあるけど、でも、女性が感じる不安や恐怖を、良く表現しているので、面白いと思いますよ。
ぜひ、楽しんできて下さいね。
・ファインド・アウト＠ぴあ映画生活