「欲望のバージニア」の試写会に連れて行ってもらいました。
ストーリーは、
禁酒法時代のバージニア州、ボンデュラント3兄弟は密造酒ビジネスで幅を利かせていた。野心家の三男ジャック(シャイア・ラブーフ)は牧師の娘バーサの気を引こうと苦心し、リーダー格の次男フォレスト(トム・ハーディ)は、シカゴから来たワケありの過去を持っていそうな女性マギー(ジェシカ・チャステイン)と恋仲になる。そんな時、新たに着任した特別補佐官レイクス(ガイ・ピアース)が法外な賄賂を求めてくる。レイクスの要求を拒否した兄弟は、非道な脅迫にさらされることとなり……。というお話です。
タフな三兄弟の、若い頃のハードな生き方を描いています。ギャング映画っぽいところもありますが、とっても笑えるところもあり、実話を基にしているので、ありえね~って話ではなく、とても現実にこんな事があったんだろうっていうことが感じられて、面白いと思いました。
タイトルの所に書いたんだけど、主人公のボンデュラント3兄弟は、パッと見、モンッとしていて、だんご三兄弟のようなのよ。(笑)ガタイがでかくて、腕っ節も強くて、末っ子のジャックだけは弱そうなんだけど、でも、顔が丸いから、なんだか、ダンゴ???って思ってしまいました。でも、ちゃんと、どんどんイケメンに見えてくるから大丈夫よ。(笑)
長男ハワードは、お酒好きで、ちょっと大人しい感じなんですけど、腕っ節は超強いんです。次男のフォレストは、冷静で頭がキレる男。密造酒の親分的な存在で、彼のいう事を周りが聞いているという感じです。末っ子のジャックは、しっかりした兄に認めて欲しくて、後先考えずに行動してしまうような、典型的な甘えている男。まぁ、かわいいんだけどね。
そんな3兄弟が協力して、禁酒時代に密造酒を売りさばき、それなりに幸せに生活していたのですが、シカゴから来た特別補佐官に目を付けられ、執拗ないやがらせを受けて、最後、キレてしまうというお話なんです。結構、3人とも、ガマンしているんですけど、また、いやらしいいじめ方と言うか、汚いことするんですよ。そりゃ~、いくら取締官でも、やって良い事と悪い事がありますよね。
ゲイリー・オールドマン扮するフロイド・バナーっていう裏社会を牛耳る人が出てきて、この人が、重要な鍵を握っているのかなと思いきや、ちょっと肩透かしを食らわされます。私は、彼に、もっと活躍して欲しかったのですが、彼は、3人の戦いには加担しないので、なんか、寂しかったな。もっと、裏からサポートして欲しかったです。せっかくのゲイリーなのにぃ~!!!
まぁ、最初にも書きましたが、実話が基になっているので、それほど調子良く助けが来たり、片方だけが超強かったり、ということはありません。どちらも同じ人間なので、人間同士の熱い戦いが観ることが出来ます。とっても生々しくて、実際は、こんなもんなんだろうなって思うような感じでした。だって、銃で撃っても当たらないのよ。昔の銃だから、銃が小さければ小さいほど、キレイにまっすぐ飛ぶとは限らないのよね。そんなところが、とても面白いと思いました。
私は、この映画、とってもお薦めしたいなと思いました。禁酒法の時代なので、”華麗なるギャツビー”と時代が近いのですが、バージニアは、とても質素で、暗い感じだったのだという事が解かります。ニューヨークとは違うんです。そして荒っぽい男が、力を誇示する為に戦っていたのだということが解かります。
但し、ちょっと暗めの、もったりしたアクション歴史映画的なものが嫌いな人には無理かも・・・。
ぜひ、楽しんできて下さいね。
・欲望のバージニア@ぴあ映画生活