「箱入り息子の恋」みんな恋をしましょう。何歳になっても恋は人を変えて行く。世界が変わりますよ。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「箱入り息子の恋」を観てきました。


ストーリーは、

市役所に務める35歳の健太郎(星野源)はこれまで女性と付き合った経験もなく、いまだに実家で両親と暮らしている。父(平泉成)も母(森山良子)も息子を気遣い、親同士が子どもに代わって相手と対面する「代理見合い」への出席を決める。そこで今井夫妻(大杉漣、黒木瞳)と知り合った健太郎の両親は、目が不自由な彼らの娘奈穂子(夏帆)のことを知り……。

というお話です。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-箱入り息子

私、この映画、好きです。本当に楽しみました。大笑いしたり、泣いたり・・・。牛丼屋で泣いている女性の映像を観て、泣いてしまうって、いったいナンなんでしょう。恥ずかしいけど、その一場面だけで、本当に人が恋しいっていう気持ちが滲み出ていて、感動でした。いやぁ、牛丼で感動するって、私、おかしくなっちゃったのかしら。(笑)でも、それほど、この映画、良いんです。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-箱入り息子

親が息子の婚活をするって、ありえないって思っていたけど、この映画を観て、在りなのかもって思いました。息子がこのまま、何も変わらずに、何も経験しないまま終ってしまうのではと心配になるのは、当たり前ですよね。経験して、失敗して、親と一緒に居るなら、まぁ、やるだけやったんだからって諦めが付くかも知れないけど、何もしないのって、しあわせを手に入れられるのに捨てているって感じですよね。だから、親がちょっと手を差し伸べてあげるのも、必要なのかも知れません。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-箱入り息子

それにしても、初恋って、本当にイイなぁ。もう一度、初恋したいなぁ。(笑)寝ても冷めても、相手のことが頭から離れず、一緒に居たいって思うって、ステキ。愛に変わってしまう前って、本当に、自分の頭の中で、どんどん想像が膨らんで、妄想突っ走りなんですよね。それが、また、初々しいというか、なんというか、”もー、こいつめ~!”って、ギューって抱きしめてあげたくなっちゃう。(笑)そんな初恋の素晴らしさを、とってもやさしく、温かく、そして現実を見せながら辛さも描いていて、素晴らしいと思いました。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-箱入り息子

奈穂子さんは、目に障害があり、彼女の両親は、障害者だから、障害者を知っている人で無いと結婚は無理だと思っているんです。良くある偏見だと思うんですけど、障害は、後から付いてくるもので、最初から対処するものではないと思います。たまたま、知り合ったら目が見えないとか耳が聞えないとか、それは、たまたまなんです。人として付き合って、相手に障害があれば、その時に対処すれば良い。最初から世話をする為だけに知り合うものではないんです。

それを、身を持って教えてくれるのが健太郎くん。良く言う、オタク男子というのかしら。彼は、ニュートラル系だったんだけど、恋のおかげで、すごい変貌を遂げることになります。彼は、いつでも、5段階の3の状態で居れば、別に、それ以上、頑張る必要も無いし、手を抜く事もしない。そんなぬるま湯に使っているような、いつもニュートラル状態の彼を、奈緒子ちゃんは、どんどん変えていくんです。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-箱入り息子

最近、このニュートラル系の人って多いですよね。私なんて、ほとんど、5か1だけどなぁ。(笑)やるときゃやる、やらない時はとことんやらない。高低差激し過ぎって、いつも主人に怒られますが、でも生きているって気持ちがしますよ。倒れると、周りに迷惑かけるので、倒れる前にセーブしようとは思っていますが。(笑)だって、いつも同じなんて、面白く無いじゃん。私なんて、通勤だって、いつも違う道を通りたいタイプなのになぁ。

みんな、恋をしましょう。何か、変わってくるかも知れませんよ。結婚してたって、もう一度、相手に恋してみても良いかも知れないし、もし無理なら、他に探したっていいじゃん。いつもボンヤリ生きているより、何かあったほうが、生きている感じがすると思いますよ。しあわせって、どこに転がっているか解かりませんよ。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-箱入り息子

私は、この映画、超お薦めしたいと思いました。色々な人に観て欲しいな。誰もが、ちょっと気持ちよく映画館を出てこれると思います。

ぜひ、楽しんできて下さいね。カメ





箱入り息子の恋@ぴあ映画生活



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