「バレット」を観てきました。
ストーリーは、
逮捕歴26回、有罪2回と、修羅場をくぐり抜けてきた殺し屋ジミー(シルヴェスター・スタローン)。相棒の復讐(ふくしゅう)を遂げようと奔走していた彼は、やむを得ない状況から敵対するべき相手である刑事テイラー(サン・カン)と手を組むことになる。言葉よりも弾丸で全てを解決しようとするジミーと法と刑事の職務を順守するテイラーは、衝突を繰り返しながらも奇妙な絆を育んでいく。やがて、そんな彼らの前にマフィアや警察、冷酷非道な殺し屋キーガン(ジェイソン・モモア)が立ちはだかる。
というお話です。

スタローンさんの作品は、どんなに誰が監督をやろうとも、スタローンさんの作品になってしまうんですよね。毎回、同じなんです。一応、ストーリー変えているんだろうけど、キャラクターが毎回同じになってしまうので、内容も、同じように見えてきてしまうんです。でも、いっつも戦って、スタローンが勝つってことで、同じだよね。もう、充分、飽きてますと言っていながら、もしかして、今回は違うかもって思って、観に行ってしまう自分が悲しいです。
今回も、また、殺し屋で、仲間の仇を取るために戦うってお話です。でもね、すごい穴がたくさんあって、警察も悪事に加担しているのかと思いきや、その地域の政治家や、裁判官などなど、有力な人がすべて悪事に関わっているという壮大な話なんですよ。で、どうなるのかと思いきや、別に、普通に戦って、殺しあうっていう、なんだか、じゃ、他の人達はどうなったの?悪事は暴かれたの?なんか、はっきり解決しないまま、でも、復讐はしたよ~みたいな・・・。それでイイの?
でね、殺し屋やってるくせに、周りへの注意が足りないんですよ。普通、殺し屋やっていたら、自分も狙われるって解かるよね。もちろん、自分の家族も危ないからって、どこかに隠すでしょ。それが、全然、解かっていないの。信じられないほどアホで、イライラしました。
一緒に行動する捜査官のテイラーというアジア系の人がいるんだけど、こいつも、超頭が悪いんです。普通、事件の捜査をしていたら、どーも、警察内部が怪しいとか、誰が味方で誰が敵なのかって、ある程度、感が働くんじゃないの?それが、一切無くて、マジで捜査状況とかを報告していたりするの。それじゃ、敵に情報が筒抜けだっつーの!どこまで頭が悪いんですか?
スタローンさん、もうそろそろ、年齢を考えて、隠居した殺し屋とか、年齢に合った役をやって欲しいです。観ているこちらが辛くなるんですよ。老体にムチ打って、走ったり、飛んだり、観客が心配してしまうようなアクションは、もう、止めた方が良いのでは?それに、いつもヒーローばかりで、たまには、マジな悪役をやってみたらいかがでしょう。ジョン・トラボルタみたいに、善も悪も、完璧にやり分ける事が出来るって、素晴らしいですよね。もう、遅いかも知れないけど、新しいことをやってみたらいいのにね。
スタローンさんの映画をあまり観た事が無い人なら、この映画でも楽しめるかも知れませんが、もし、スタローンの映画を知っているなら、前に観た作品と、ほとんど区別が付かないと思いますよ。あ、一つだけ良かったのは、敵のキーガンを演じているジェイソン・モモアさん。モモクロじゃないですよ。モモアさんです。超ムキムキの良い身体で、結構、イケメンでした。
私は、この作品、ちょっとお薦めは出来ないかな。だって、公開して最初のレディースデーなのに、女性は2人だけ。他は、男性のみで、それでも全員で7人くらいしか劇場に入っていませんでした。みんな、スタちゃんのは同じだって解かっているのね。(笑)
もし、気になったら、観てみてください。 楽しんできて下さいね。
・バレット@ぴあ映画生活