「ポゼッション」を見てきました。
ストーリーは、
3か月前に妻と離婚したクライド(ジェフリー・ディーン・モーガン)は、週末に2人の娘と過ごすのを楽しみにしていた。だがある日、ガレージセールで古めかしい木箱を買ってからというものの、次女のエミリー(ナターシャ・カリス)の様子が一変してしまう。エミリーはまるで箱に取りつかれたようになり、徐々に異常な振る舞いがエスカレートしていくのだった。
というお話です。
暑くなって来たので、そろそろホラーが気持ち良い季節になってきましたね~。(笑)この話は、実話に基づくそうで、内容的には、有名なエクソシストに似ています。一番違うのは、やっぱり、キリスト教とユダヤ教の違いかな。今回は、ユダヤ教の悪魔が出てきて、それを何とかするって話なんです。
感じたのは、ユダヤ教の悪魔は、それほどうるさくないんだなぁってこと。キリスト教の悪魔って、良く汚い言葉で毒づくでしょ。それが、このユダヤ教の悪魔には無いんです。なんか、ジクジク、嫌がらせをするの。ドカッと殺すとかじゃなくて、歯を抜いたり、突き飛ばしたり、なんとなく、弱弱しいでしょ。
ガレージセールで購入した箱が問題なんだけど、なんでガレージセールで箱なんて買うのかなぁ。普通、中に何が入っているか解からない箱なんて、中古で買わないよね。アメリカ人の常識に、ちょっと違和感を覚える私でした。
で、その箱を大切に自分の部屋に置く次女のエミリーなのですが、その箱を開けた時から、段々と、性格も態度も変わっていくエミリー。まるでエミリーの中に、もう一人、居るような・・・。周りには、蛾が舞い飛び、箱と引き離すと、狂ったように凶暴になる。この凶暴になる辺りは、エクソシストに似ていますね。
父親のクライドが、どう考えても、あの箱がおかしいと思って、調べて、ユダヤ教の教区に箱を持って向かいます。そこで、ユダヤ教の悪魔祓いをやって欲しいと頼み、悪魔祓いが出来る人を連れて、エミリーの居る病院まで戻ります。
なんか、感想を書きたいんだけど、あまりにも、エクソシストの簡易版みたいな感じなので、感想と言われても、無いんですよね。だって、来るかな~って期待していても、とってもソフトな感じで、恐くないんですもん。既に、強烈な話を観てきてしまっているので、これくらいなら、まぁ、普通にもあるよね~なんて思ってしまって・・・。ま、普通は、無いんだけどね。(笑)
ああー、イカン。刺激的なホラーを見すぎて、これくらいでは、まったく動じなくなってしまった自分が悲しいです。そうそう、だって、悪魔が、またも、ヌルヌルくんなのよ。どうして、そういう感じに毎回なっちゃうの?もっと、美しくて、それこそ悪だって感じのカッコイイ悪魔って想像出来ないのかしら。そろそろ、新時代の悪魔でも良いのでは?
私は、この映画、あまりお薦めとは言えないかなぁ。恐いものが観たいなら、恐くないので、他のホラーを観た方が良いと思います。でも、ホラーに慣れていない方には、これくらいソフトなものでも良いのかな。
気になったら、ぜひ、行ってみてください。楽しんできて下さいね。