「グランド・マスター」の試写会に連れて行ってもらいました。
ストーリーは、
20世紀初めの中国。北の八掛拳の宗師・宝森は、流派統一を任せられる継承者として、弟子の馬三と南の詠春拳の宗師・葉問(トニー・レオン)のどちらから選ぼうとする。六十四手の達人にしての宝森の娘でもある宮若梅(チャン・ツィイー)も候補者として手を挙げる中、馬三が宝森の命を奪うという謀反を企てる。それを機に、宝森の敵(かたき)を討つ復讐(ふくしゅう)と後継者の座を奪い合うすさまじい戦いの火ぶたが切って落とされる。というお話です。

私、グランド・マスターという題名と、CM予告とか、宣伝サイトを見て、マスター達が戦って、誰が一番強いのかとか、遣り合うのかと思っていたのですが、まったく違って、マスターたちが、どうやってマスターになって行ったのか、そして、彼らの末路はどうだったのかという歴史のお話で、ほとんど戦いは、雑魚との戦いだけでした。ちょっと残念。
一応、主人公はトニー・レオン演じるイップマン(葉門)で、このイップマンは、ブルースリーの師匠として有名だそうです。確か、イップマンを描いた映画が、去年か一昨年くらいに上映されたと思うので、気になる方は、DVDで観てみてください。彼の人生を中心に描きながら、その人生に関わってくる宮若梅=ゴン・ルオメイ(チャン・ツィイー)とその一派との関係を描いていきます。葉門は、宮若梅とは、本気で戦う場面はありません。手合わせのような感じでの戦いはありますが、それ以外は無いです。
そして、ルオメイと、ちょっとだけ関わりが出来る一線天=カミソリ(チャン・チェン)は、八極拳のマスター。彼も、グランド・マスターの一人なのですが、ほとんど、他の二人とは関わりません。ルオメイと汽車の中で一瞬の出会いがあるものの、その後は、一切、言葉を交わすことはありませんでした。
私、始まって、しばらくして、本当に歴史絵巻なんだってことが解かった辺りから、超眠くなりまして、ウトウトしてしまいました。映画が、予想と全く違ったこともあるのですが、音楽と語りが、淡々としていて、とっても眠気を誘うんです。気持ち良くなってきちゃうの。(笑)
でも、必死で眠気を晴らしながら、どうなっていくのかな~って観ていたのですが、日中戦争が起きて、香港に移動したり、拳法を教える先生になったり、その人生を、ずーっと、淡々と描いていきます。とにかく、彼の歴史だから、なんとも、感想の書きようがないんです。ふーん、そんな人生だったんだって感じしか受けませんでした。
戦いもあるにはあるのですが、日本でも良くある道場破りとの戦いのようなものが多く、その戦い自体に、それほど意味があるものが無いんです。ルオメイは、確かに、父親を殺された復讐の為の戦いをするのですが、意味があるのは、それくらいかな。それほど、ぞれぞれの人生に重要である戦いはありませんでした。
この映画、宣伝だと三つ巴の拳法の戦いのように見えましたが、本編は、全く違うものでした。もし、私と同じように思って観に行く方がいらしたら、ちょっと考えてからにした方が良いかも知れません。拳法のマスターたちの歴史の映画です。アクション映画ではありません。中国人の歴史絵巻を観ると思って観に行くのでしたらお勧めいたしますが、アクション映画として楽しむものではありませんので、お気をつけ下さい。私は、ちょっと、お薦めは出来ないかな。歴史映画が好きな方は、良いと思います。
ぜひ、楽しんできて下さいね。
・グランド・マスター@ぴあ映画生活
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