「愛さえあれば」 愛があればって言うけど、やっぱりそれだけじゃない、何かエッセンスが必要。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「愛さえあれば」を観てきました。


ストーリーは、

愛妻の死を引きずり、仕事一筋で子どもとも連絡を取っていないデンマーク在住のイギリス人フィリップ(ピアース・ブロスナン)。乳がんの治療に苦しんだばかりというのに、夫が自分より年下の女と浮気しているところに出くわしてしまった美容師イーダ(トリーヌ・ディルホム)。それぞれの息子と娘が結婚式を挙げる南イタリアのソレントで出会った二人は、お互いの心の傷を癒やすように。一方、彼らの子どもたちは挙式を目前に控えながらも、心に迷いが生じていて……。

というお話です。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-愛さえあれば

この映画、すごく良かったです。女性なら、年をとっても、ロマンスはあるのかもって期待しちゃうかもしれないような、夢のあるお話でした。でも、主人公の女性が背負っている現実は、結構、厳しいもので、この現実も、私たちに起きるかもしれない不幸な出来事ですし、いやぁ、良かったなぁ。期待していなかった分、とっても感動してしまいました。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-愛さえあれば

主人公の女性イーダは、美容師の仕事をしながら、主婦の仕事も手を抜かないような、ステキなお母さんって感じの女性です。彼女は、乳がんを患い、片方の乳房を取って、抗がん剤で髪も抜けて、やっと家に戻ってきたというところから始まります。完治したという確証は得られないので、いつ再発してしまうかもという不安を抱きながら、娘の結婚式を楽しみにしていました。そんな時、夫の浮気が発覚。夫の言い分は、「お前の病気で不安になっていた心を癒してくれた女」と浮気し、それが本気になりそうとのこと。娘の結婚式は、数日後なのに、いったいどうしたら良いのか。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-愛さえあれば

仕方なく一人で娘の結婚式が行なわれるイタリアへ、一人で向かうイーダは、向かう途中でフィリップと出会います。なんと、フィリップは、娘婿の父親。意気投合と思いきや、仕事中心の彼の態度に腹を立て、仲は険悪に。でも、結婚式までは、なんとか問題なく薦めなければと気を落ち着けてパーティーへ。そして、イタリアでの結婚パーティーでは、たくさんの問題が起こり、サプライズが起こり、話は、大変な方向へ向かっていきます。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-愛さえあれば

このイーダという女性が、とても自然体で、申し訳ないけど、それほど美人女優ではなく、本当に、良くいるオバサンだというところが、とっても良いんです。誰もが、自分に置き換えられるのではないかと思って、とても好感が持てました。そして、乳がんとの戦いも、治療は終ったものの、いつ再発するかわからない不安にいつも苛まれていて、しこりが出来ると、もしかしてと不安になってしまう。そんな不安を抱えたまま、毎日楽しく生活するなんて、大変ですよね。でも、一生、それと付き合っていかなければならないのも事実であり、子供の事、夫の事、そして、自分の未来について考えなければならない彼女は、どんなに不安で、辛かっただろうと思いました。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-愛さえあれば

でも、この映画では、辛さを感じさせず、とっても明るく、楽しく、彼女がどんどん美しくなっていく姿も描かれていて、ステキでした。女性って、逆境に合うと、それをバネにして、グンッと大きくなっていくことが出来るのかも知れないって思わせてくれました。ただ、閉じこもるだけでは、何も解決しないですもんね。

イーダの出来事が中心に描かれていますが、娘に起こる出来事もすごい衝撃的です。これ、結構、ありそうな事だよなぁって思ってしまいました。結婚に遭遇すると、自分自身の事が良く見えてきて、本当の自分が判ることがあるのかもしれない。でも、それに振り回される周りの人間は大変ですよね。(笑)この娘の話も、とても楽しめますよ。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-愛さえあれば

私は、この映画、とってもお薦めしたいと思いました。ぜひ、女性の方は、観て欲しいな。自分の結婚の事、病気のこと、いろいろな出来事が起きるけど、強く生きて行こうっていう気持ちにさせてくれて、勇気が出ると思いますよ。男性も、仕事ばかりが人生じゃないって思えるかもしれません。

この映画、ぜひ、観に行ってください。楽しんできて下さいね。カメ




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