「建築学概論」を観てきました。韓国映画なのですが、建築と名がついていたので、観に行きました。
ストーリーは、
建築家のスンミン(オム・テウン)のもとに、仕事を依頼しにやって来たソヨン(ハン・ガイン)。ソヨンは、15年前にまだ大学生だったスンミンの初恋の相手だった。ソヨンの実家のあるチェジュ島に新しい家を造りながら、スンミンの脳裏には初恋の記憶がよみがえり、また新たな感情が芽生えていく。しかし、スンミンには婚約をしている女性がいて……。
というお話です。
この主人公たち、大学の講義で知り合ったんですよね。あまりにも、レベルが低い学校で、驚いてしまいました。建築学概論で、あんなことしている大学ありませんよ。高校か中学の建築もどきの講義ではやるかも知れませんが、あまりにもひどくてビックリ。まず、大学レベルじゃないですよね。スミマセン、建築を仕事としているもので、いい加減な事をやられると、腹が立ちます。

そして、ラブストーリーも、あまりにも子供っぽくて、面倒で、眠くなってしまいました。あまりにも面白くないので、途中で出ようとも思いましたが、この映画の後にも、もう1本観る予定だったので、仕方なく、寝てもいいと思って、留まりました。これ1本だけ観に来たんだったら、途中で出ていましたよ。酷かった。

ただ、初恋の人が懐かしくて逢いたいとかいう、超自分勝手な話に付き合わされるこちらの気持ちになってみろっ!!あ、スミマセン、観る方ではなくて、男性の方の立場として、突然、初恋の人が逢いに来て、昔は良かったわね~とか言われても、お互いの、今の生活もあるわけだし、迷惑ですよね。何を期待して逢いに来たのか、腹が立ちます。ま、不況の折り、仕事をくれるのは、良かったのかも知れないけど、客としては、イヤな客だったなぁ。プランや模型を何度も作らせて、どれだけ設計料を払ったのか、聞いてみたいものです。小さな戸建じゃ、たいして設計料貰えないだろうに、良くガマンしました。
本当に、私、なんとも、良い感想を書けません。スミマセン。あまりにも退屈で、退屈で、私が純粋じゃないからなのかしら。でも、純粋だからって、初恋を思い出して、何かを期待して、好きだった人に会いに行くというシチュエーションは、大人の考え方じゃないと思うんです。
誰もが、長い時間、たくさんの経験をして、色々な人と出会って、そして、今の成長した自分が居る。ということは、初恋の時の自分とは違っているし、相手も違っている訳ですよね。同窓会などで、たまたま出会って、懐かしいねって意気投合するなら解かるけど、わざわざ、仕事を頼みに行くなんて、それは、迷惑でしょ。自分が、彼の婚約者の立場だったら、どんなに嫌な思いをするか、考えたことがあるのかな。
今の日本だと、これだけレトロな話では、楽しめないと思います。年齢の高い、昭和の初期のドラマが好きな方には、良いかも知れないけど、現代的なドラマや映画を観ている方には、ちょっと無理な映画だと思います。スミマセンが、私はお薦め出来ません。
気になったら、行ってみて下さいね。楽しんできて下さい。
・建築学概論@ぴあ映画生活