「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命」子供は親を知らなくても、同じ道を歩んでしまうのかも。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命」の試写会に行ってきました。


ストーリーは、

天才ライダーのルーク(ライアン・ゴズリング)は移動遊園地でバイクショーを行う刹那的な日々を送っていたある日、元恋人ロミーナ(エヴァ・メンデス)と再会。彼女がルークとの子どもを内緒で生んでいたことを知ると、二人の生活のためにバイクテクニックを生かして銀行強盗をするようになる。ある日銀行を襲撃したルークは逃走する際、昇進を目指す野心的な新米警官エイヴリー(ブラッドリー・クーパー)に追い込まれるが……。

というお話です。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-プレイス

私は、結構、こういう翻弄される運命ものって好きなんです。親のようになりたくないと思っていても、どうしても似たような事をしてしまう、そんな抗えない運命を生きる人間が、もがいている姿って、良いんですよねぇ。やっぱり、私はSなのかしら。どんなに親を嫌っていたとしても、その遺伝子に組み込まれた記憶は、どうしても同じ性質を持っているのだと思います。


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でも、人間って面白いと思うのが、やっぱり父親と母親の遺伝子を両方継いでいるのと、育ててくれた親の教えのようなものも脳に刻み込まれているので、親と同じ道を歩くとしても、同じ過ちを起こすことは少ないように思いました。どこかで本能的に修正するんでしょうね。人間って、おもしろい。

最初は、ルークの話から始まります。ライアン演じるルークは、イケメンで超カッコよくて、自分の子供が生まれたと知ると、それまでの仕事を捨てて、子供の為に、何か出来る事を探し始めます。でも、ロミーナは既に他の男と家庭を持っていて、お金の援助をすることしか出来る事がありません。で、強盗を始めるわけです。それ、ダメだよねぇ~。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-プレイス

そんな強盗を追う警察官として、ブラッドリー演じる警官エイブリーが登場。ルークとの関わりから、今度は、エイブリーの話に移行します。エイブリーは正義感が強く、警官になったのですが、警察の汚い裏面を観てしまい、自分の仕事に対しての考え方が変わります。ルークに出会った事で、エイブリーの人生も変わってしまうのです。たった一瞬の出会いなのに、ここでも人間って不思議だなって思いますよ。

そして、彼らの息子たちが17歳になった時、またも運命の歯車が動き出します。本人たちは、全く気がついていないのに、何故か、何度も出会い、何度も影響し合ってしまう。不思議な関わりというのは、私たちの周りでも、頻繁に起こっているのでしょうね。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-プレイス

この雰囲気を、どう伝えたらよいのか解かりませんが、私は、こういう運命のいたずらと言うか、そういうものに翻弄されながらも、必死で生きていく人間の気持ちと思いが、少しづつ道を開いていく様子が描かれていて、面白いなと思いました。


でも、主人公がクルクル変わって、年代も動いていくので、人の関係を忘れずに引き継いで次の話に持って行けるように、目を離さずに観ていかなければならないので、結構、途中で挫折する人がいるかもしれません。賛否両論出そうな気がする作品です。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-プレイス

私は、お薦めしたい作品ですが、単館系で淡々と人の生き方を辿って行く作品が大丈夫な方には良いと思います。アクションやサスペンスなど、色々な事が起こって、ドキドキするようなものが好きな方は、ちょっと途中でイヤになるかも知れません。
ぜひ、楽しんできて下さいね。カメ





プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命@ぴあ映画生活