先日、「探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点」を観てきました。
ストーリーは、
探偵(大泉洋)がよく行くショーパブの従業員で、友達でもあるオカマのマサコちゃんが殺害される。捜査が進まない中、「マサコちゃんは政界の闇に触れて殺された」といううわさを耳にした探偵のもとに、彼を尾行してきた女から事件究明の依頼が舞い込む。友達の死の真相を探るため、探偵と相棒の高田(松田龍平)は、再び札幌ススキノを駆け巡る。
というお藩祭です。

前作の雰囲気を引き継ぎながら、探偵と相棒が活躍するのですが、何となく、ストーリーが面倒というか、コネすぎて、そのキャラクター、出す意味あったの?みたいな人がたくさん出てきてるんですよね。オカマのマサコちゃんを殺した犯人を探していくのですが、証拠集めも不十分、襲われても、犯人を特定しないし、なんか、何やってんの?っていう場面が多く観られました。

政治家とその取り巻きが出てきたり、以前の極道塾も出てくるのですが、あまりにも、イヤらしく描きすぎていて、後から考えると、その人はありえないでしょって言うような人が、たくさん居るんですよね。まったく見当違いのところに突っ込んでいて、なんか、その時間がムダな気がしたのは私だけなのでしょうか。
どーも、オカマのマサコちゃんという、オカマというところだけで、面白く持って行けると思っていたのかな。なんか、その部分のみで、今回の話が展開していて、本当は、もっと描きようがあったような気がするんですよね。別に、オカマだろうが、ニューハーフだろうが、ゲイだろうが、みんな同じ人間なんだけど、どーも、オカマだったからみたいな描かれ方で、そこが、鼻に付きました。

探偵と高田のコンビの動きはとても良いし、掛け合いも面白いので、この二人のコンビは、これからも続いて欲しいと思うけど、話はもうちょっと、考えて欲しいなぁ。オープニングは、結構、面白くて、引き込まれたんですが、どんどん話が込み入ってきて、ムダな展開がわんさか出てきて、ちょっと疲れました。
だって、普通、街中で乱闘があったら、主犯格は捕まるはずだし、あれは、殺人でしょ。バットで殴るとか、ありえないし。もう少し、説得力のある乱闘をして欲しいです。警察も、もう少し頑張ってよね。何度も言いますが、バットで殴るのは、犯罪です。

今回は、どーも、しっくりくる内容ではありませんでした。面白くない訳ではないのですが、話自体が面白いのではなく、コンビの掛け合いなどが面白いだけで、話としては、ちょっとまとまりに欠けたと思います。もっと人物の関係を深く掘り下げて、ムダな乱闘や、無駄な人物紹介などは、省いても良かったのでは?ちょっと残念でした。
良かったことは、前作の暴力塾のトップの”波岡さん”が出てきたことです。その場面は、結構、笑えました。今回の事件には、一切関係ないんだけど、そういうところは、面白かったな。

私は、超お薦めとは言えませんが、探偵と相棒のコンビがとても良いので、その雰囲気を味わいに行くのは良いと思います。前作ほどの、深い悲しみと言うか、そういうものは描けていないと思います。でも、楽しめるので、ぜひ、楽しんできて下さいね。
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