【イタリア映画祭】「フォンターナ広場 イタリアの陰謀」イタリアの未解決大惨事を謎解いていく1作。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

イタリア映画祭、10作目は、「フォンターナ広場 イタリアの陰謀」を観ました。


ストーリーは、

名作『輝ける青春』のジョルダーナ監督が、イタリアを震撼させた大事件に挑む意欲作。1969年12月12日、ミラノのフォンターナ広場にあった農業銀行が爆破され、死者17人、負傷者88人に達する大惨事となった。無政府主義者のグループによる犯行と考えた警察は、容疑者たちを逮捕していく。だが、取り調べの最中に一人の容疑者を悲劇が襲い、事態は一変する。ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞の最優秀助演男優賞と最優秀助演女優賞をはじめ、多くの賞に輝く。

というお話です。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-フォンターナ

この映画、辛かった・・・。勉強しておけば良かった・・・。これ、イタリアの事件と、政治背景などがわかっていると、すごく面白いと思います。政府と警察、検察、そして、敵対する左翼系の組織、極右組織の関与、などなど、たくさんの組織が関わってきて、隠蔽や汚職が絡み、凄いんですよ。


1969年辺りの政治状況がどういうものだったのか、誰が力を持っていて、主義的には、共産主義か民主主義か、どちらに強く傾いていて、どちらがテロ的なものを行なっていたのかということを知らないと、どうして爆破なんてするのか、どうしてその人を犯人に仕立て上げなければならないのかということが、よく解からないんです。観ていれば、最後の方に、誰が罠をはって、どうしたかったのか解かるので、内容も解かるのですが、観ている途中には解からないので、ちょっと、ぽか~んって感じになる場所が、結構、ありました。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-フォンターナ

警察官カラブレージは、爆破事件の知らせを受けて、現場に向かう。そこで、無政府主義者のピネッリに会い、彼はやるはずが無いと思いながらも、参考人として警察に呼ぶことになる。暴力には訴えない彼らの組織に罪を認めさせようと、カラブレージ以外の警官がピネッリを執拗に尋問し、カラブレージが席を外した時に、何故か、ピネッリは窓から身を投げ、死んでしまう。

爆弾犯人も判らない上に、警察が参考人として呼んでいたピネッリが死んでしまい、すべてが手詰まりになってしまう。ピネッリに死なれてしまった警察は、ピネッリの死についての責任は警察に無いということを訴える為に、裏工作をして、爆破に関与していて、それを隠すためにピネッリが自殺をしたのだというような方向に持っていく。そんな時、政府は諜報機関から、ピネッリの組織ではない、極右の事件関連の情報を貰うのだか、ピネッリの死の責任を問われるのを恐れ、情報を隠蔽する。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-フォンターナ

一回の嘘が、どんどん大きくなって行き、結局、事件の真犯人を追求が出来なくなるという、トンでもない展開になっていきます。正義感溢れるカラブレージ刑事と予審判事が、必死で犯人を追うのですが、上部からの圧力や、隠蔽体質により、今度は、内部の人間まで、狙われていくということになります。

私、こういう風に書いていても、まだ、詳しく理解出来ていません。フォンターナ広場の爆発事件って、いったい、何だったのかと言うのが、いま1つ、解からないんです。政治背景などがわかっていれば、どうしてこんな事件が起きて、隠蔽する必要があったのかという事も、良く解かってくると思うのですが・・・。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-フォンターナ

スミマセン、私、この映画、とっても面白くて、ハラハラしたのですが、すべてを理解することが出来なかったので、見どころや、何処が良かったなどなど、上手く伝えることが出来ません。映画の中で、何が起こっていたのかは判っているのですが、その真意が解かっていません。残念です。

もう一度、勉強をしてから観たいと思っています。日本公開してくれないかなぁ。こういう政治的な映画は、歴史を知らないと解り難いから、日本での公開は、難しいかなぁ。背景を、説明してくれて、それで公開なら、凄く良いと思うんですけどね。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-フォンターナ

この映画、お薦めしたいんですけど、イタリアの歴史を良く知っている方にお薦めします。出ないと、観た後に、ちょっとモヤモヤしてしまいます。もう一回、観たいなぁ。
もし、DVDで発売されたら、ぜひ、説明をつけて発売して欲しいです。そうしたら、絶対、もう一度、観ます。
機会があったら、ぜひ、観てみてくださいね。楽しんできて下さい。カメ





イタリア映画祭 2013     http://www.asahi.com/italia/2013/