先日、トーキョー女子映画部の部活で、日本未公開作品で、DVDとしてレンタル、販売される作品を観せていただきました。
ストーリーは、
発明家のアンディ(セス・ローゲン)は、人生を賭けたビジネス旅行に母親のジョイス(バーブラ・ストライサンド)を連れて行くことに。米大陸横断の道中、トラブルばかりのジョイスの行動にすっかり嫌気が差したアンディだったが、息子の為を思っての行動だという事が解かっているので、無下にすることも出来ずに、騙しだましの珎道中。時には助けて、時には助けられ、やっぱり親子なのだということに気付き始める二人。そして、目的地で待つものは?
というお話です。

いやぁ、面白かった!これ、どうして公開しないの?という感じでした。勿体無いなぁ。この内容なら、単館系でも、充分、人を呼べると思うんだけどなぁ。本当に、残念です。
息子のアンディは、無添加の洗剤を発明し、その洗剤を売り込むためにアメリカ横断をする予定にしていたのですが、実家に帰り、母親から衝撃の話を聞き、その話を確かめる為に、アメリカ横断セールスの度に母親も連れて行くことにします。

母親は息子コンプレックスで、一日に何度も何度も、息子に電話をかけてしまうような母親です。アンディは、ウザいと思いながらも、父親が若い頃に亡くなり、母親一人で育ててもらったこともあり、強く文句をいう事が出来ません。それをいい事に、母親ジョイスは、やりたい放題。まぁ、久しぶりに息子に会えば、テンション、上がりまくっちゃいますよねぇ。(笑)
そして、二人の珍道中が始まるんですけど、この二人、本当に、どこにでもいるような母と息子なんです。息子の恋愛に関して口出しをしたり、息子の仕事について口出ししたり、親としては、当たり前の事なんだけど、息子の側に立ってみれば、もう大人だし、一人でやっているんだから口出しはして欲しくないと思うし、どうしても、かみ合わないんですよね。私も、この二人のやり取りを観ていて、自分に重なる部分が多いなぁと感心してしまいました。
親の気持ちも、子供の気持ちも描いているので、観ていて、”ああー、母親もこんな気持ちで小言を言っていたのかしら。”とか思って、言い返してしまって悪かったなぁなんて思ったりして、親子でも、伝わらない事って多いのだから、やっぱり、良く話し合うことって、必要だよなぁって思いました。親は、子供が憎くて文句を言うなんて事は無いんですから、そこら辺を解かってあげれるように自分も成長しなくちゃと思った次第です。
ネタバレしちゃうと、楽しみが半減してしまうので、あまり書きませんが、超笑えるところと、親子の愛が表れていてホロッとするところとか、とても楽しめる感動作です。息子が主人公のお話かと思いきや、母親のジョイスが、息子を通して色々な事を理解し、息子一筋だった狭い世界から、変身して、新しい未来に歩き出す姿が、年配の女性でも、新しいものを見つけられるのだということを教えてくれていて、とってもステキでした。その前に歩き出す姿は、まるで、「まだガキなんかに負けてないわよっ!」って感じで、カッコ良かったです。
親子の愛と感動、そして、いくつになっても、新しい道を見つけて歩いて行けるのだということを教えてくれて、とっても良かったと思います。映画公開が無いので、6月に、DVDレンタルや配信に出てくるので、ぜひ、観てみてください。おおっ、掘り出し物って思えると思いますよ。
私は、超お薦めしたい1作なので、ぜひ、皆さんも、観てみてくださいね~。
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