「舟を編む」 辞書って、こんなに苦労して作ってくださっているんだなと感動しました。驚きです。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「舟を編む」の試写会に行ってきました。


ストーリーは、

玄武書房に勤務する馬締光也(松田龍平)は職場の営業部では変人扱いされていたが、言葉に対する並外れた感性を見込まれ辞書編集部に配属される。新しい辞書「大渡海」の編さんに従事するのは、現代語に強いチャラ男・西岡正志(オダギリジョー)など個性の強いメンツばかり。仲間と共に20数万語に及ぶ言葉の海と格闘するある日、馬締は下宿の大家の孫娘・林香具矢(宮崎あおい)に一目ぼれし……。
というお話です。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-舟を編む

原作は”三浦しをん”さん、監督は、”石井裕也”さんということで、観る前から、とても期待していました。私は、期待を裏切らない、楽しくてやさしい作品だったと思います。淡々と進んでいくお話の中に、普段の生活の中にある、ちょっとした事件があったりして、淡々と解決して、何年も何年も、同じ事を繰り返しながら、文字を編み上げていくという感じが、とても良く描かれていました。


辞書作りって、まず、言葉を探すところから始まるんですね。確かに、言葉って生きているから、どんどん新しいものが出てくるし、あっという間に無くなっていく言葉もあるし、辞書が出来上がっても、出版された時には、既に使われなくなった言葉も出てきちゃうだろうから、本当に大変だと思いました。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-舟を編む

確かに、昔はジーパンと言っていたものが、ジーンズになり、デニムというようになったけど、デニムって、布地の名前でしょ。ジーパン=デニムとは考えられないですよね。でも、そう呼ばれてしまう。不思議だし、言葉の使い方を間違えている。はっきり言って、この間違えって、頭悪いの?って言われかねない間違いなんだけど、それで通ってしまうほどに一般に普及してしまうと、それが普通となってしまう。本当に不思議です。最初にこれを言った人は、頭が悪かっただけなんだと思うんだけどね。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-舟を編む

そういう言葉って、世の中に山ほどあって、自分も使ってしまっているんですけど、辞書を引いて、本当の言葉の意味を知った時は、驚きと恥ずかしさがありますね。あんな時に、あの言葉使っちゃったとか、後悔しちゃいます。これ、結構、多いんですよ。日本語って、あいまいなものが多くて、私、読んで字のごとくかと思って使っていたら、まったく違う意味のものがあったりして、本当に困ります。誰かが教えてくれれば良いけど、普通、他人は教えてくれませんよね。家族は教えてくれるけど・・・。本当に、恥ずかしい思いをすることって、多いです・・・。(笑)

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-舟を編む

そんな事を思うと、辞書って、すごく大切なものだし、辞書を良く使えば使うほど、言葉を知ることが出来るということですよね。いやぁ、辞書って、素晴らしいなぁ。この辞書というものを作ろうと、最初に思った人って、凄いですよね。言葉の基準を作ってくれたんですから。

言葉は、気持ちを伝える為に、一番必要なツールです。このツールが無ければ、人間はコミュニケーションが取れず、今のように、地域コミュニティから国まで、作り上げることは出来なかったと思います。そんな言葉を、大切に思っている馬締(松田くん)と、パッと見、チャラ男の先輩編集者(オダギリさん)のギャップがとても楽しいです。適当に見える先輩ですが、とても優しい人で、馬締は随分助けられるんです。そして、馬締と恋に落ちるカグヤ(宮崎さん)は、日本料理の板前で、言葉は少ないけど、心の深い人です。馬締の周りには、とっても優しい人が沢山居て、観ているこちらも、優しい気持ちになります。

最後に、ネコのトラさん、とってもキュートです。彼のおかげで、周りの人も和んでいるように見えますよ。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-舟を編む

私は、この映画、超お薦めしたい映画です。普段は、考え無しに使っている”言葉”というものが、これほどに大切なものだったのかと気付かされます。観た後には、爽やかな風が吹いてくるような、そんな気持ちになります。4月~5月に、とても合っている映画じゃないかな。この映画観た後、ちょっと花見で一杯でもしたくなるような気持ちになりました。

公開は、4月13日なので、桜は散っているかも知れませんが、他の花で、花見でもしてくださいね。

ぜひ、楽しんできて下さい。カメ




舟を編む/三浦 しをん

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