「アンナ・カレーニナ」 ロシアの激しい恋愛文学って、こんな結末だったんでしたっけ!ビックリ! | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「アンナ・カレーニナ」の試写会に行ってきました。


ストーリーは、

19世紀末のロシア。政府高官カレーニン(ジュード・ロウ)の妻にして、社交界の花として人々から注目されるアンナ・カレーニナ(キーラ・ナイトレイ)。しかし、華やかな生活の裏で夫との愛なき結婚に空虚なものを抱いていた。そんな中、彼女は離婚の危機に陥った兄夫婦の関係を修復させようと、彼らのいるモスクワへ。駅に降り立ったアンナは、そこで青年将校ヴロンスキー(アーロン・テイラー=ジョンソン)と出会う。彼から強い思いをぶつけられて戸惑う彼女だが、自分にも彼を慕う気持ちで胸がいっぱいだった。
というお話です。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-アンナ

いやぁ、「アンナ・カレーニナ」って、こんなお話だったんでしたっけ。きっと、読んだと思うんだけど、まったく覚えていませんでした。今回、映画で観て、衝撃!!ビックリしてしまいました。子供の頃に読んだ時は、そんなに恋愛の事とか、女の生き様みたいなのを理解出来ていなかったから、文字を追っていただけだったのかも知れません。とにかく、トンデモねー、自分勝手な女じゃんっ!!って思ってしまった。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-アンナ

普通(いつも普通って使ってしまうけど、私の普通は、私が知っている範囲内という意味です。)、愛する夫が居て、子供が居て、それでも好きな人が出来ちゃったら、まず、夫と別れてから、男の方に行くでしょ。不倫相手の子供を妊娠してから、離婚したいって切り出すのは、ルールに反してるでしょ。芸能界だと、松原千秋とか長谷川理恵とかが、男と別れたと発表した途端に、他の男の子供を妊娠していて驚いたとかありますけど、せめて上流階級に居る人は、そういう事をせずに、人目を気にして、はしたない事は辞めて欲しいんだけど、このアンナ・カレーニナは、結構、イケイケで、驚くような事をしちゃうんですよ。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-アンナ

19世紀のロシアの社交界なんていったら、そりゃ、人の目をすごく気にして、誰もがしとやかな淑女を演じていたと思います。そして、夫に従い、子供を育て、影では人の噂をするのが趣味で、自分より下の人間には、冷たい態度を取っていたんじゃないかな。そんな女性の憧れの社交界に入りたいと思っても、お金があるだけでは入れず、家柄が良くなければ相手にされない。だから、家系の良い人と婚姻して、入るところだったのではないかと思います。


このアンナも、18歳でロシアの政府高官に嫁ぐんですよ。やっぱり、この頃のロシアは、役人が一番地位が上だったのではないかと思います。家柄の良い人に嫁げば、その家族も繋がりが持てて、その恩恵に預かれるでしょ。だから、何も知らないうちに、嫁がされてしまい、ある時、初めて恋、愛というものを知るんです。そして、歯止めが利かなくなってしまう。何も知らない女が、初めて愛を知れば、のめり込んでしまうかも知れませんよね。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-アンナ

そういうのって、今の世界にもありますよね。セレブとか言って、勘違いしている集団がいるじゃないですか。上流階級っていうのは、血統が良くて、苦労してお金を稼ぐ必要のない人たちで、セレブっていうのは、ちょっとお金を持った、勘違い成り上がりですから、家系がよい訳じゃないんです。だから、お金が手に入ったら、今度は名誉が欲しいから、家柄の良い人と結婚しようとするんでしょ。人間の欲は留まるところを知らず、財力、名誉、地位の順で欲しくなるんですよね。今も昔も、同じ事してるんです。

話もどして、そんな上流階級に入ったアンナだったんですけど、愛を知り、自分の欲望のままに走り出すのですが、もし、彼女が元々、家柄の良い人間だったならば、子供の頃から、上流階級の掟のようなものを知らず知らずに身に付けられていて、これほどの問題にはならなかったと思うんです。きっと、人の目を気にして、大人しく夫に従ったと思うんですけど、そこが、また、このお話のネックなんでしょうね。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-アンナ

私は、この映画、結構、お薦めしたいと思います。でも、男性より女性にお薦めかな。衣装とか、アクセサリーが、とてもゴージャスだし、女の欲望を取るか、家庭を取るかという選択を、このアンナがどう選択して、自分がどうなっていくのか、その末路を観て欲しいです。歴史ものなので、派手な話ではありません。単館系が大丈夫な人は、観て下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ





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