「君と歩く世界」 悲劇は突然に振って来る。でも、必ず立ち向かう力を与えてくれているはず。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

「君と歩く世界」 の試写会に行ってきました。


ストーリーは、

南仏の観光施設でシャチの調教師をしているステファニー(マリオン・コティヤール)は、ショーの最中に事故に遭い、両脚の膝から下を失ってしまう。失意の彼女を支えたのは、不器用なシングルファーザーのアリ(マティアス・スーナールツ)だった。粗野だが哀れみの目を向けずフランクに接してくる彼と交流を重ねるうちに、ステファニーは次第に生きる希望を取り戻していく。
というお話です。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-君と歩く

シャチの調教師のステファニーは、職場での事故で両足を失ってしまいます。自慢の美しい足だったのに。それに、仕事場でも指導をするほどまでになっていたのに、すべての夢が絶たれました。絶望する彼女は、事故に合う前に気になっていた、クラブで知り合った警備の男性に連絡を取ります。そんな風に始まる二人の関係。

アリという男性はシングルファーザーで、働き口を探す為に姉を頼って、この街に移ってきました。格闘やボクシングをやっていて、結構、良い成績も上げていたのですが、すべてが中途半端で投げ出してしまい、ここに流れ着いてきたのです。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-君と歩く

途中で夢を絶たれた女性と、目標まで続ける事が出来ない男性。どこか、欠けてしまった二人が、お互いを慰めあっていたのですが、そのままでは何も始まらないという事に気が付き、段々と前を向き始める映画です。この映画、何となくリアルっぽいのが、簡単に復活出来ない所。(笑)映画だと、結構、簡単に成功しちゃったりするでしょ。でも、結構、苦労したり、途中で逃げたしたりしちゃうんですよ。普通、人間だったら、逃げ出したくもなるし、投げ出したくもなるし、もうダメだって、挫折しちゃうことって、多いでしょ。この二人もそうなんです。簡単には、上手く行かないの。そこが、リアルっぽいんですよねぇ。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-君と歩く

シャチの調教師だったということがクローズアップされていますが、それは、最初の仕事というだけで、別に、その後の話に重要に関わって来る訳ではありません。ステファニーとアリ、それぞれ、自分の抱えた問題と立ち向かって行くのですが、見ていて、どちらかがどちらかに頼って、何かをしてもらうというのではなく、一人一人、それぞれに努力をして、心の整理をつけていくというのがメインです。

もし、いきなり足が無くなったら、そりゃ、驚くし、不安だし、未来が見えなくなると思います。最初から足が無いのと、突然無くなるのでは、心の準備が違いますよね。やっぱり、絶望的になるのだと思います。直ぐには立ち直るなんて無理です。いくら、恋人が助けてくれても、仲間が声をかけてくれても、自分が納得するまでには時間がかかるのです。それは、周りの人も解かって欲しいよね。

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アリは、何をやっても中途半端だし、人に言われれば、善悪の考え無しに手伝ってしまったりします。何をやるんでも、先のことを考えて、誰か、それによって不幸になる人は居ないかとか、簡単に何でも手伝うというのはダメですよね。いくら友達でも、ハイハイって手伝っていたら、直ぐに、犯罪とかに巻き込まれちゃう。キチンと自分の頭で考えて何事も行動しなければ、いつの日か、その不幸が自分に回ってきます。結局、自分の不幸は自分で作っているんです。それに早く気がつかないとね。困ったもんだ。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-君と歩く

この映画、色々考えさせれれるえいがです。激しいアクションや、楽しいコメディなどではないので、単館系の映画が好きな方にお薦めしたいかな。話の展開もゆっくりだし、ジーンと心に沁みてくるような内容なので、そういうのが好きな方は、ぜひ、観に行ってくださいね。
ぜひ、楽しんできて下さい。カメ




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