今日は、「人生、ブラボー!」の試写会に行ってきました。ゲストに梅沢富美男さんがいらして、ステキなお話をしてくださいましたよ。ぜひ、明日のワイドショーや、ウェブの記事で読んでくださいね。
ストーリーは、
42歳の独身男ダヴィッド(パトリック・ユアール)はある日突然、693回に及ぶ精子提供を通じて533人の子どもの父親であることが発覚。さらに142人の子どもから身元開示の訴訟を起こされていることを知る。身元を明かすつもりはないダヴィッドだったが、子どもの一人が応援しているサッカーチームの選手であることに気付くと、ほかの子どもたちにも興味を持ち始め……。
というお話です。
ある日、いきなり「あなたの子供です。」って言われたら、男性は、過去の色々な事が走馬灯のように頭の中を駆け巡り、卒倒しかけるんでしょうね。女は、自分で産む訳だから、覚えが無いってことは無いけど、男性は、覚えが無いって事もありえるもんね~。(笑)そりゃ、困っちゃうよねぇ。今どきなら、DNA検査とかで、ある程度は判るんだろうけど、いやぁ、誰もが血の気が引く出来事なんでしょう。そんな子供が、533人も、いきなり現れたらどうします?

主人公のダヴィッドは、若い頃、ある理由で精子提供を693回もしたんです。そうしたら、533人も子供が。でも、この確立って、凄くないですか?彼の遺伝子が、とんでもなく優秀だったってことでしょ。693回で533人も産まれるなんて。だって、人工授精したって、必ず受精するじゃないし、子宮に戻しても、ちゃんと定着する訳じゃないし、たとえ定着しても、上手く育つかどうかも判らないでしょ。その難関を通って、533人も産まれたんだから、スゴイ確立でしょ。これほど優秀な遺伝子なら、研究するべきだよね。
その子供たちが、突然、父親に会いたいって騒ぎ始めたら困るよねぇ。だって、遺伝子の提供は、匿名ということで引き受けている訳だし、提供した本人は、今は、普通の生活を送っているわけでしょ。それなのに、父親である事を認めろって言われても、今の生活がすべて壊れちゃいますよね。まして、533人も子供が居るなんて・・・。子供たちだって、父親の立場を尊重するべきでしょ。父親を追い詰めてどーすんのって思った私でした。だから、会えるかどうかは、父親本人の意思に任せて待つしかないですよね。
ダヴィッドは、現在、付き合っている女性が妊娠して、喜んで父親になれると思ったら、彼女から”あんたみたいな人に父親になって欲しくない。子供は自分ひとりで育てる。”と言われてしまい、がっくり。そんなダヴィッドは、借金に負われていて、仕事もいい加減、何をやっても中途半端なダメダメ男です。だけど、たくさんの子供と、産まれてくる子供の為に、段々と変わり始めます。
なんか、とっても良い映画で、すごく感動しちゃいました。子供たちとの関わりも感動なんですが、このダヴィッドの家族が、ステキなんです。ダヴィッドの父親と兄弟は、いっしょにお肉屋さんをやっていて、サッカーも一緒にやっていたりして、とっても仲が良いんです。この家族の絆が素晴らしいんです。いくつになっても、父親は父親、お兄ちゃんはお兄ちゃん、いつも味方で居てくれるんです。そんな家族の絆に、泣かされてしまいました。
この映画、私は、超お薦めしたいです。すごい良い映画なので、沢山の人に観て欲しい。この映画、ハリウッドリメイクも決まっているし、何故か、インドでもリメイクされているようです。それくらい、素晴らしくて、感動する映画なんですよ。ぜひぜひ、観に行ってくださいね。