今日は、お友達に誘っていただいて、「ムーンライズ・キングダム」の試写会に行ってきました。
ストーリーは、
1960年代ニューイングランド島。自分が養子だということを寂しいと感じながらボーイスカウト活動をしていたサム(ジャレッド・ギルマン)は、常に本を読んでいる少女スージー(カラ・ヘイワード)に恋をする。キャンプでの生活になじめない二人は文通を始め、キャンプから勝手に抜け出し森で自由気ままに過ごしていた。一方、村では保安官(ブルース・ウィリス)やスージーの両親(ビル・マーレイ、フランシス・マクドーマンド)らが、二人を捜していたのだが……。
豪華な出演陣なのですが、そのオーラは子供たちのの後ろに隠れ、子供を後ろから照らす為に用いられているんです。純粋な子供の恋と好奇心により、小さな出来事が、どんどん大きくなって、たくさんの大人を巻き込み、島から島へと移動し、大騒ぎに。でも、なんか、ホッとするお話で、とっても気持ちよく観終わることが出来る作品でした。
ウェス・アンダーソン監督の作品って、昔から好きで、「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」から、結構、ずっと好きなんですよ。特に、「ライフ・アクアティック」という作品が好きで、ズィズー役のビル・マーレイにハマりました。「ダージリン急行」では、エイドリアンやオーウェン、ジェイソンがトンでもない3兄弟を演じていて、超笑えました。今回も、ビル・マーレイが出演しているし、ウェス監督らしい作品に仕上がっていると思います。
今回は、子供が大人の束縛から逃れて、愛する人と一緒に逃避行するのですが、男の子のサムは、生い立ちがちょっと可哀想な感じで、もし、捕まってしまったら福祉局に連行され、電気ショックなどの検査を受けて孤児院に預けられることになってしまうんです。だから、二人は、計画を立てて、必死で逃げ回ります。その二人を、大人たちが、寄ってたかって捕まえようとする。そりゃ、もう、大変な鬼ごっこです。
サムのボーイスカウト仲間は、一緒に居た時は虐めていたけど、サムの味方になってくれて、一緒に逃げようと助けてくれます。子供の団結と、それぞれの大人の言い分、だけど、やっぱり同じ島の住人だし、子供の頃から可愛がっている子供たち。正しい正しくないの問題ではなく、心の交流の問題になっていく、やさしい変化に、段々と観ているこちらも、嬉しくなってきます。
スージーを演じている女の子、すっごくかわいくて、少しレトロな感じの美女で、驚きます。最初の場面のスージーの横顔は、若い頃のカトリーヌ・ドヌーブのようで、驚いてしまいました。今後、この子(カラちゃん)も、色々な映画に出るようになるかもしれません。本当に、驚きますよ。
それに比べて、男の子たちは、かわいいまんま。同じ12歳と言いながらも、まだまだ子供という感じで、コラコラって追いかけたくなっちゃいます。男の子と女の子じゃ、成長の速度が違いますね。それをとても感じました。
この映画、単館系の、ほんわかした映画が好きな方には、お薦めしたいです。はっきり結論が出たり、戦いの決着が付いたりする内容がお好みの方には、ちょっとスッキリしない感が残るかも知れません。ウェス・アンダーソン監督の作品が好きな方には、もちろん、お薦めですよ。ウェス監督作品が始めての方は、「イカとクジラ」や「ダージリン急行」などをDVDで観てから、もし、それが自分に合うようなら、行ってみてください。この映画は、好き嫌いがあると思うので、気をつけてくださいね。
・ムーンライズ・キングダム@ぴあ映画生活
ムーンライズ・キングダム - goo 映画
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