先日、「劇場版 HUNTER×HUNTER 緋色の幻影(ファントム・ルージュ)」を観てきました。この作品は、原作も読んでなくて、アニメも観ていないので、またも解かるかどうかの挑戦だったのですが、これは、ちょっと原作やアニメを観ていないと、人の関係が判りにくいかなぁと思いました。
ストーリーは、
少数民族クルタ族は凶暴な盗賊集団「幻影旅団(クモ)」に襲撃され、ただ一人生き残ったのがクラピカだった。クラピカは旅団に奪われた「緋の眼」を奪還すべく旅していたが、クラピカ自身の緋の眼を奪われてしまう。ゴン=フリークス、キルア=ゾルディック、レオリオの助けで命拾いしたクラピカだったが、そんな中、4人の前に幻影旅団(クモ)が待ち構える。
というお話です。
ゴンとキルアは、クラピカが眼を奪われるという事件の連絡を受けて、クラピカとレオリオが居るところへ向かいます。そして、クラピカにどうして眼を奪われる事になってしまったのかという話を聞きます。そして、眼を取り返さなくちゃってことで、クラピカの失った眼が見ているであろう風景を持ち、その場所を探しに出かけます。
眼を求めて旅をする二人の前に、ある女の子が現れて、ゴンは、その女の子と仲良くなり、友達となります。キルアは、ゴンの友達は、自分だけだと思っているので、ちょっと焼きもちを焼いて、女の子に辛く当たります。でも、女の子が、眼のヒントの風景を知っているようなので、仕方なく、一緒に出かける事に。
キルアは、自分の頭の中でささやく兄の「オマエは友達を裏切る事になる。」という言葉に悩まされていて、自分は、絶対に友達を裏切らないって頑張っているんです。でも、ピンチになると、つい逃げ出したくなる自分に、どうして良いのか分からなくなります。でも、友達を裏切らないように頑張るっていうのって、おかしいですよね。本当に友達なら、頑張る必要なんて無いんです。本当に友達の事を思っていたら、何も考えずに身体の方が先に動いてしまう。それが、友達っていうもんでしょ。キルアも、ゴンとの戦いの中で、段々と、そのことに気がついていきます。友達は、裏切るとか裏切らないとかいう問題じゃない。相手の事を自分の事のように思えるか思えないかということ。裏切るという事は、友達じゃなかったというだけの事です。
今回は、オモカゲという、元幻影旅団の一員であった人間が関わっています。彼は、傀儡師(人形遣い)なので、既に、死んでしまった人間を自分の人形として操る事が出来るというワザを持ちます。だから、ゴンやキルアが、既に倒した敵も現れてきて、大変な戦いとなります。
今回の映画版では、クラピカの過去が明らかになり、どのようにクラピカが村の外に出て、その後直ぐに、クラピカの村が惨殺にあったということが判ります。幻影旅団との関わり方は、アニメや原作を読まなくちゃ分からないみたいなんだけどね。
幻影旅団の人たちって、カッコイイですね。どうして惨殺なんてしたのかしら。結構、物分かりも良さそうだったし、意味も無く惨殺なんて、するように見えなかったんだけど、なにか、深い謎があるような気がしました。そこら辺も、もう少し詳しく知りたかったな。団長と信長がカッコよくて好きでした。
そうそう、オモカゲの声を藤木さんがやってらして、上手いなって思いました。オモカゲの冷酷さが出ていて、良かったと思います。パイロ役の海荷ちゃんは、かわいかったんだけど、あんまりセリフが無かったから、堪能出来るほどは聞けなかったんです。また、チャレンジしてみたら、良いんじゃないかな。
初めて観たアニメにしては、楽しめたと思います。ハンターという仕事がどういうものかは、映画では判らなかったので、ハンターという仕事の内容を、今度は観てみたいです。原作を読むのは辛いから、出来たら、また劇場版アニメで観たいなぁ。次回作は、どんな風になるのかしら。楽しみです。
私は、この映画、原作を知っている人には、お薦めしたいです。そうでない方には、ちょっと辛いかも。ある程度の予測は付くんですけど、観た後に、疑問が残ったままになってしまい、原作を読むか、アニメを観るかをしたくなると思いますよ。ぜひ、楽しんできてくださいね。
来場者プレゼントに、「No.0 クラピカ追憶編」というコミックがもらえます。このコミックで、劇場版の半分くらいは、理解できるかな。
・劇場版 HUNTER×HUNTER 緋色の幻影〈ファントム・ルージュ〉@ぴあ映画生活
劇場版 HUNTER×HUNTER 緋色の幻影(ファントム・ルージュ) - goo 映画