今日、「フランケンウィニー」のブロガー試写会に行ってきました。【東京独女スタイル】 さんからのご招待で、試写室で3Dで観せていただきました。
ストーリーは、
大好きな科学に夢中になるあまり、友達が一人もできない少年ヴィクター。そんな彼を両親は心配していたが、ヴィクターは愛犬スパーキーを相棒にして楽しい毎日を送っていた。しかし、思いも寄らぬ事故が起きて、スパーキーは天国へと旅立ってしまう。深い悲しみに沈んでいたヴィクターだったが、次第にスパーキーをよみがえらせたいという強い気持ちを抱くように。少しばかり危険な科学な知識を駆使してスパーキー蘇生に成功するが、その姿はつぎはぎだらけで、まるでフランケンシュタインのようだった……。
というお話です。
とてもとても、愛おしいという気持ちが膨らむような内容の映画でした。本当に愛おしい相手を見つけたら、どうしても別れたくないという気持ちが大きくなりますよね。それは、誰がなんと言おうと、ガマン出来ない。そして、もし、その願いが叶うなら、やってしまうかもしれない・・・。
ウィクターは、科学の先生が教えてくれた技術を実践して、スパーキーを甦らせることに成功します。このやり方、科学なら焼け焦げて炭になって終るはずなんだけど(笑)、それが成功しちゃうんですよ。すごいでしょ。でね、スパーキーとのしあわせな生活を取り戻すんですけど、やっぱり、子供なりに、悪い事なのかなって思って、隠しているんです。だけど、これがクラスメートにバレちゃうんですよ。ま、ここはお決まりのコースかな。で、段々と大変な事に・・・。

色々な事件が起こっていくんだけど、一つ、気になった部分がありました。あまり詳しくは書けないんですけど、色々な事件が起こって、スパーキーが逃げ出すんですね。そして、逃げ回った挙句、自分が埋められていたお墓に行き着くんです。この姿を観た時、スパーキーは、「こんなに追われたりするなら死んでたほうがマシだった。」って思ったのかなって思えて、哀しくなりました。それを観て、生き返らせるのは、やっぱり本人(本犬)にとって、不幸だったのかしらと、ちょっと感じました。
どうなのかしら。愛しているから別れたくない。別れたくないから、神様の決めたルールを破って、死から甦らせる。それって、子供の頃ならやってしまうかも知れないけど、成長して行けば行くほど、生きる事がどれほど大変で、いつまでも死というものが来ないのは辛い事だ、と解ってくると思うんですよね。甦るのがしあわせと言うのは、子供の頃のステキな夢。大人になってしまうと、色々なしがらみを知ってしまい、そのしあわせを受け入れる事が出来なくなってしまいます。寂しいですね。

この映画では、ヴィクターと一緒に、子供の気持ちになれるから、スパーキーが甦ってくれてすごく嬉しいし、幸せを感じられるので良いと思います。そしてスパーキーも、ヴィクターと一緒に居られるなら、やっぱりしあわせを感じられるのだと思いました。
モノクロで、3Dって、すごく不思議だったんだけど、観てみると、違和感無く観ることが出来ました。でも、観ていると、その内、3Dなんだか2Dなんだか、よく判らなくなってきちゃいます。物語に引き込まれてしまうのもあるし、モノクロというと、マンガ(アニメではなく。)を感じてしまい、2Dに思えてきてしまうんです。だから、3Dでも2Dでも、どちらでも楽しめると思います。内容が良く出来ているので、その時の気分で、観たい方を選べば、どちらでも満足出来ると思います。

絵が、ちょっとグロい雰囲気を醸し出していますが、見ていると、とても愛らしく見えてきます。特に、スパーキーなんて、ツギハギだらけで、あんな顔なのに、愛らしく見えちゃうところが笑っちゃいます。そうそう、チラシに”フランケン=フラン犬”って書いてあったんですけど、私は、”フランケン=腐乱犬”と思い、吹き出してしまいました。だって、普通なら腐っていくでしょ。死んでるんだもん。途中で、スパーキーの周りにハエが飛んでいたので、やっぱり腐ってきてるのかなって思っちゃいました。(笑)

私、基本的にティム・バートン監督の作品は、とても波長が合うので、大好きなんです。皆さんにお薦めしたい映画なんですけど、この絵がダメっていう方もいらっしゃるので、このグロかわいい感じが大丈夫な方、ぜひ、観に行ってくださいね。
【東京独女スタイル】
http://www.dokujo.com/
・フランケンウィニー@ぴあ映画生活
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