【東京フィルメックス】「あたしは世界なんかじゃないから」 いじめの復讐は、在り、無し? | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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今日は、一日、東京フィルメックスで観ていました。観た順番とは逆だけど、まず、「あたしは世界なんかじゃないから」の感想から。


ストーリーは、

保険セールスマンの黒川は、恋人のシノからビデオ撮影のアルバイトを持ちかけられ、その依頼人である由六と会うことになる。由六は過去にイジメを受けていて、その復讐を撮影するのが今回の仕事だという。悩む黒川だが、『君の目で切り取るんだよ』という、由六の切迫した目が忘れられない。仕事に追われ、人と真剣に向き合うことを忘れてしまった黒川は、戸惑いながらも仕事を引き受ける。複数の男女を巻き込み、ついに復讐が始まる。

というお話です。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-世界

私には、結構、衝撃的でした。いじめを受けていた人が、その復讐をするところをビデオ撮影するという映画なのですが、いじめられた側だけの生活だけではなく、いじめた側の生活も描いていて、その周りの、復讐を手伝う人々の生き方も通して、現代を生きる人間に足りないものはなんなのかということを訴えてくれているような映画でした。


いじめは、本当に問題だと思うのですが、確かに、私が学生の頃もいじめはありましたが、今、出てくるような酷いいじめって無かったような気がするんですけど。私が気がつかなかっただけなのかしら。もちろん、無視をしたり、こそこそ悪口を言ったりはあったけど、呼び出して服を脱がせて写真を撮るとか、フルボッコにするとか、私の周りでは気がつかなかったなぁ。もう、これ、犯罪ですよね。学校の中なら守られるとでも思っているのかしら。どこでやろうと、犯罪は犯罪です。


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私も、幼稚園の時、身体が小さかったのでいじめられた覚えがあるのですが、その時、絶対復讐してやると思って、その後、その男の子の事をずーっと睨んでいたので、誰も手を出さなくなりました。それ以後はいじめる側だったと思います。もちろん、無視するとかのいじめだけど、今思うと、陰険ないじめですよね。でも、その時は、自分の事しか考えて無いから、やってしまうんです。申し訳ないけど、虐めた相手とか、虐めの仕方とか、まったく覚えていません。やられた事は覚えているけど、やった事は覚えていないんですよね。後ろから刺されても、分からないだろうな・・・。


理由があって、虐める人も居るだろうけど、ハッキリ言って、虐める理由なんて無いです。ただ、目障りだったとか、自分の嫌いなタイプだったというだけだと思います。その場合、ターゲットになってしまった虐められる子は、理由も判らず、納得出来ないですよね。弱そうな人間を寄って集って虐めるんですから、たまったもんではありません。


キレイ事を言えば、みんなで仲良く対話をすれば解決出来るってことなんでしょうけど、実際、それは無理だと思うな。集団で虐めてる人間の方を、孤立させて、1体1にして対話させるなら、少しは良いかも知れないけど。難しいよねぇ。


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無視されるとか、悪口を言われるようないじめだったら、自分から行って、対決するのが一番。ケンカをして、素手で殴りあうくらいしてしまえば、なんとかなるかも知れない。でも、集団暴行とか、そういうのは太刀打ち出来ないでしょ。それは、警察介入してもらおうよ。


この映画でも、過去に酷いいじめがあったようで、復讐にたどり着くんだけど、私は、復讐は当たり前だよなって思いました。映画の復讐は甘いです。同じ事をやってやらなくちゃ。裸にして、ネットで流してやれば良かったのに。私ならそうするな。


ネタバレ出来ないので、ラストが書けないんだけど、私は、この虐めをしていた女の言い訳は許せないと思いました。何キレイ事、言ってんだよ。私なら、この言葉を聞いた時点で、殺しているかも知れません。ハッキリ言って許せない。私には伝わりません。これ、人によって考え方が違うと思うけど、私は、許そうと思っていても、この言葉で許せなくなると思います。現実は厳しいんだよ。


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いじめに注目して、映画の訴えている事から離れてしまいましたが、分かり合えなかった人間も、対話をしてみる事が必要なんです。気持ちは伝わっていると思っているかも知れないけど、大切な事は、言葉で伝えなければ伝わらないんですよ。身近に居れば居るほど、時にはちゃんと言葉で伝えましょう。


最後に、いじめというものは、学校の中だけでなく、社会に出ると、もっとたくさんあります。会社でも地域社会でも、いつも虐める側と虐められる側の二つに分かれます。相手と対等に戦う為には、必ず、武器を身につけなくては生きていけません。武器とは、知識であったり、お金であったり、地位、名誉などなど、たくさんの物があります。いじめとは、力のバランスが崩れているから起きてしまうと思うので、対等に付き合えるように自分に力を付けてくださいね。時には、相手を倒せるほどに・・・。そうすれば、やさしく慣れますから。(笑)


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まだ、上映は決まっていませんが、色々な事を教えてくれる映画なので、出来れば、沢山の人に観て欲しいな。どこかで上映してくださ~い。そしたら、ぜひ、観てみてくださいね。カメ




【東京フィルメックス】「あたしは世界なんかじゃないから」    http://filmex.net/2012/fc09.html