先日、「ボディ・ハント」の試写会に行ってきました。
ストーリーは、
シカゴから田舎の一軒家に引っ越してきた高校生のメリッサは、母から4年前に隣家で猟奇殺人事件が起こったために家賃が安くなったと聞かされる。しかし彼女はその家で今も孤独に暮らす青年ライアンと親しくなり、周囲に反対されながらも惹かれていき……。
というお話です。

結構、良く出来たストーリーだと思いました。面白いです。予想が付かないんですよ。誰かが嘘をついていて、誰かが悪魔なんだろうけど、それが解らないの。良さそうな人に見えても、悪い人かも知れないし、悪そうに見えても、良い人かも知れない。
引っ越した先の隣家が、殺人事件現場ってことで、エリッサと母親は警戒しています。隣には誰も住んでいないと思っていたら、事件後に預けられていた息子ライアンが帰って来ていると聞き、出来るだけ関わらないようにしようと思っていたのですが、近所なので知り合ってしまいます。
ライアンは、話してみたら普通の男性なのですが、ずっと殺人事件の家族だということで、周りから迫害されて生きてきていて、とってもかわいそうな感じなんです。警官からの信頼は厚く、面倒見の良い、誠実な青年という話でした。でも、そんな彼を疎ましく思う近所の人たち。それに、彼の家の地下には、秘密が。
その秘密っていうのも、ある程度読んで見ていると、引っくり返されるんです。おおっ、そう来たかって感じなの。読めない訳ではないんだけど、ひねりが効かせてありました。私は、いつも通りの展開だろうって思って軽く観てたら、どんどん変わってきちゃって、後半、ドキドキものでした。
前半は、それほど展開もなく、ちょっと退屈なのに、後半に入ると、すごい展開なんですよ。その前半に、普通に流れていた出来事が、後半に行って、”あ、だから逃げたんだ。”とか、普通じゃなかったことが解ってくるんです。まさか、ねぇ、って思うと思いますよ。だって、最初に与えられた情報だけだと、ホラーなのかもって思ってしまったりするんですもん。
ストーリーは、良く出来ていて面白いのに、邦題がちょっと残念ですね。「ボディ・ハント」っていう題名だと、なんかエッチ系のサスペンスストーカー映画っぽくて、観る前は、ちょっとどうなんだろうって思ってしまいました。原題は「House at the End of the Street」 なので、もう少し、ホラーサスペンスっぽい、原題に添った感じの名前にした方が良かったような気がしました。
私は、この映画、ぜひ、お薦めしたいと思います。キャストは、それほどパッとしないかもしれないけど、ストーリーが面白いので、楽しめるんです。この作品の上映館が少ないのが残念。確かに、パッと見は、派手じゃないし、ありがちな映画に見えるんだけど、結構、面白いと思うんだよなぁ。私は、気に入りました。もし、お時間があったら、ぜひ、観てみてくださいね。
・ボディ・ハント@ぴあ映画生活
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