今日は、「カラスの親指」の試写会に行ってきました。今日は、試写会がたくさんあったのですが、場所が行きやすくて、一番遠い公開の作品に行くことにしました。だって、すぐ公開の作品は、近所で直ぐ観れるもんね。（笑）私は、そんな風に、観る映画を選んでいます。いい加減ですね。（笑）
ストーリーは、
ベテラン詐欺師のタケ（阿部寛）と、どこかマヌケな相棒のテツ（村上ショージ）。ある日、ひょんなことからまひろ（能年玲奈）という少女と知り合ったのをきっかけに、二人は彼女と姉のやひろ（石原さとみ）、その恋人の貫太郎（小柳友）と共同生活を送るハメになってしまう。全員が不幸な生い立ちを背負っていたこともあり、彼らは次第に奇妙な絆を育んでいく。そんな中、タケが過去に自分が引き起こした事件が深く関わった大勝負に挑むことになる。テツやまひろたちも一致団結し、一大詐欺作戦が動き出すが……。
というお話です。
この話、あまり感想を書いてしまうと、ネタバレになってしまうので、表面的にしか書けませんが、とても面白かったです。予告などでは、”ラスト２０分で明かされる驚愕の真実”と煽っていますが、見どころはそこではありません。映画全編に溢れる、人のやさしさと、誰かが裏切るのではないかという疑いの連続と、やっぱり人間っていいよなぁって思える感じがとってもステキなんです。
確かに、詐欺師をやっていて、人を騙してお金を奪うんですけど、なんだか憎めないところからはじまるんですよ。善良な人から奪うのではなくて、そうそうクロサギのように、悪い事をやっていそうな人をハメるんです。だから、ちょっといい気味って思うんだけど・・・。まぁ、その後の事は、映画を観てね。こちらも展開があります。
主人公のタケは、過去にサラ金で酷い目にあって、人間として最低のところまで落ちてサギ師をしているんです。最初は、普通のサラリーマンで、しあわせな家庭も持っていたんです。それが、友達の保証人になったばかりに、身を持ち崩すんです。これって、結構、あることですよね。絶対、保証人にならず、裏判も押さないようにしてくださいね。自分の身は自分で守ること。
あるスリの少女”まひろ”と出会うのですが、このまひろがアパートを追い出されるっていう事で、何故か、タケとテツの家に居候となるんです。何故か、まひろの姉やひろとその彼氏貫太郎も一緒に。一瞬、もしかして、この子達が悪い奴で、騙すのかななんて思っちゃうんだけど、ま、展開はお楽しみにね。
奇妙な５人暮らしが始まるのですが、なんだか、不穏な空気が漂い、何故か、家に放火されたり、酷いいたずらをされたりして、いったい、どうしてそんなことになるのか、誰が狙われているのか、理由はなんなのか、どんどん追い詰められていきます。本当に、ここら辺から、どんどん観ている方も、誰が悪人で誰が良い人間なのか、敵は誰なのかって、疑いが募っていきます。すごいサスペンスでしょ。
上手い役者さんが揃っているし、村上ショージさんが、とっても上手いです。驚いちゃいました。本当に善良な人間みたいに見えてサギの片棒を担いだり、そうかと思えば、すごく人情があって、やさしいんです。いやぁ、あのボンヤリした顔が良いのかなぁ。（笑）
（この写真のネコ、トサカちゃんって言うんです。超かわいいっ！）
そして、チラシなどを観ると、石原さとみさんの方が有名だから、彼女がヒロインなのかと思いきや、まひろ役の能年さんが重要な役で、とてもチャーミングでした。石原さんは演技を抑えて能年さんを引き立てるように演じていて、素晴らしいなって思いました。石原さん、最近は、舞台なども観せて頂いているのですが、どんどん上手くなっていきますね。中心になればオーラを放ち、サイドに回れば、ちゃんと引き立てられる、若い人がどんどん成長して、これからも楽しみです。
主演の阿部さん、言うことないですね。抑えるところは押さえ、笑わせるところはちゃんと笑わせてくれる、安心して観ていられる、素晴らしい役者さんです。
内容をお教え出来ないのが残念。本当に良く出来た話で、面白いです。２時間40分と長いですが、長さを感じさせない楽しさです。私は、お薦めしたい作品です。内容をじっくり観て楽しめる方には、ぜひぜひ、お薦め作品ですので、楽しみにしてください。アクションなど、展開が早い映画が好きな方には、ちょっと長いかな。ぜひ、楽しんできて下さい。
・カラスの親指＠ぴあ映画生活
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