東京国際映画祭のコンペティションで、「メイジーの知ったこと」を観ました。
ストーリーは、
既に壊れてしまった夫婦関係に翻弄される少女を瑞々しく描いている。新しい子役スターの誕生を予感させるメイジー役のオナタ・アプリールを始め、脚本を読んですぐに興味を持ったというジュリアン・ムーアや、スウェーデン出身の注目俳優アレクサンダー・スカルスガルド、そしてイギリス人の個性を存分に発揮しているスティーヴ・クーガンなどの効果的なキャスティングが、痛切でありながらユーモラスでもある本作の雰囲気作りに大いに貢献している。
という内容です。

この映画、超面白くて、今のところ、一番お気に入りかな。とってもメイジーがかわいいの。そして、周りには、すごいハリウッド俳優が支えていて、素晴らしい出来だと思いました。私、この映画、大好き。
母親のスザンナ(ジュリアン・ムーア)と父親ビール(スティーブ・クーガン)は、どちらも忙しく、ケンカが耐えない。とうとう離婚となるのだが、一人娘のメイジーは、母親と父親の家を行ったり来たり。どちらの親も忙しいので、父親は自分の代わりに乳母のマーゴを、母親は自分の変わりにバーテンのリンカーンを世話役に置いて、メイジーの面倒を見ることに。

いつもメイジーの目線で映像が撮られていて、音もメイジーの耳に入るような音に制約していて、面白いなって思いました。親たちが言い合いをしている声も、ケンカをしていると解るけど、内容は、ほとんど解らないような感じだったり、低い位置だと、車の音が大きく聞えたり、とても気を使って作られているなと思いました。
とにかく、メイジーの心の動きが良く解るように描かれていて面白いですよ。メイジーが親を観ていて、段々と”あー、こいつら使えねーな。”と思っていくのが、手に取るように解るんです。ちなみに、こいつらとか、メイジーは思ってませんよ。(笑)私がメイジーの態度が、段々と、親を当にしなくなっているという目線や態度を見て、そう思ったの。子供だって、親を良く見ているんだから、色々解っていくよね。

とても好感が持てたのが、乳母マーゴ(乳母と言っても若いです。)と、母親が連れてきたバーテンのリンカーンです。彼らは、親ではないのですが、メイジーをとても可愛がってくれます。まるで、本当の親のように見えるんですよ。こっちが、本当の親子だったら良かったのにと、何度思ったことか。
リンカーン役のアレクサンダーさん、超カッコイイの。お父さんがあんな風だったら、超嬉しいだろうなぁ。一緒にお絵かきしてくれたり、かくれんぼみたいのをしてくれたり、迎えに来てくれるのは、いつもリンカーン。ステキです~。やっぱりイクメンは、ステキね。

お話は、あまり書いてしまうと、観る時面白くないので、内緒です。原作があるものなので、内容も良く出来ていますし、映画も、とても見やすいと思います。これ、ぜひぜひ、日本公開して欲しいな。特に、メイジーを演じたオナタちゃんが、活き活きしていて、とってもかわいいの。このオナタちゃん、おばあちゃんが日本人だそうで、クォーターで日本人が入っています。超、チャーミングです。
そうそう、衣装や料理もたくさん出てきて楽しいですよ。お母さんたちが見たら、娘にこんな服着せたいと思うような服も多いんじゃないかな。見どころがたくさんあります。

私は、この映画、すごくお薦めしたいです。ぜひ、日本公開を求む作品です。ハリウッド俳優も出ているし、もしかして、配給が既に決まっているかも。まぁ、解りませんが、私は、この映画、気に入りました。
もう一度、映画祭での上映があるので、良かったら、ぜひ観てみてください。

http://2012.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=25