【TIFF】「風水」(コンペティション) 最悪の女は、今の中国そのもののように見える。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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東京国際映画祭のコンペティションで、「風水」を観ました。


ストーリーは、

高層アパートに越した労働者階級一家の生活が、徐々に崩れていく。果たして家の場所が悪いのか、それとも母親の個性のせいなのか…。強烈な上昇志向が高じて悪妻となってしまう女性が送る苦闘の人生を通じ、幸せの追求とその残酷な代償を描く痛切な家族ドラマ。
という内容です。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-風水

悪妻と言ってしまえば簡単なのですが、病的に見えました。この女性は、すべてが自分中心に周っていて、自分の思い通りにならないと、暴言を吐き、なんとしても自分の思い通りにさせるため、陰険な嫌がらせをしたり、とにかく、思いやりのひとかけらも無いような人間なんです。自分より低い立場の人間には、どこまでも強く当たり、苦しませる。観ていて、気分が悪くなるようでした。

とにかく、家族に対しての愛情というものがあると思えないような暴言があり、子供までも怯えているようえした。特に、夫はとてもかわいそう。夜だって、妻が恐ろしくて立たないんですよ。で、立たないと、使いもんにならないとか言われちゃって、そんなこと言われたら、もう絶対立たなくなりますよね。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-風水

ある事件をきっかけに、夫が出世コースから外れてしまい、その上、その事件のきっかけが、妻の嫌がらせだったことを知り、夫はショックを受け、自殺してしまいます。なんか、ここで妻が、心を改めて、家族思いの良い人間になるのかと思いきや、家族の為にがんばるのは確かなんですが、悪態をついたり、人を蹴落としていくというところは、まったく変わらないんです。ま、それも、個性ですよね。(笑)


そして、時がたち、どうなっていくのか、楽しんで欲しいのですが、とにかく、この悪妻、見ていて気分が悪くなりました。いやいや、あのね、こういう人、居るんですよ。どこまでも、自分が中心の人。特に、おじさん、おばさんに多いです。そして、卑屈になっているからなのか、人の好意を、全然ありがたいと思わない。別に、ありがたがって貰おうと思ってやっている訳じゃないけど、やってくれるのが当たり前みたいな顔をされると、殺してやろうかと思うときがあります。(笑)


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-風水

この映画を観ていて、今の中国も、この悪妻と同じだなと思ってしまいました。自分の主張を通して、それが通らないと、どこまでも嫌がらせを続ける。言葉で相手を傷つけて、相手が倒れるまで叩きのめす。その言葉の応酬に驚きました。そこまで言ったら、さすがに温和な夫も、離婚しようと言うよなぁというのが理解できました。中国って、やっぱり、国自体がそうだから、住んでいる人も、そうなりやすいんですかね。優しい人も居るのに、そういう人に一言も喋らせないような、強烈な人格です。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-風水

これ、映画としては、面白いのかも知れません。そういう女性がどうなっていくのかというお話で、せっかく、会社勤めしているマトモな男性を自分の強烈な個性で壊してしまい、彼女が、どこに落ち着くことになるのか、やっぱりなぁって感じでしたよ。

ごめんなさい、私はこの映画、嫌いです。面白くないとは言いません。それなりに楽しみましたが、あまりにも悪妻の個性が強すぎて、気分が悪くなったからです。美しい人なんですけどね。でも、実際に、こういう人を知っていると、映画でまで見たくないと思ってしまい、疲れてしまいました。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-風水

こういう人間を見つけたら、出来るだけ近づくのは辞めましょうね。やさしい気持ちを持っている人間は、壊されてしまいますよ。


東京国際映画祭 コンペティション 風水


http://2012.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=9